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【ブラジル】悲観的な時ほど販売好調 カシャッサ飲んで現実逃避か

サンパウロ新聞 8/16(火) 5:14配信

 イヤなことを忘れるために酒を飲む──。ブラジル全体が深刻な経済危機にあえぐ中、多くの国民はここ数カ月の間、厳しい現実から逃れるために酒を飲んでいたようだ。ブラジル世論調査・統計機関(Ibope)の下部組織であるイボペ・インテリジェンシア(Ibope Inteligencia)内でリレーションシップ(関係性)マーケティングとビッグデータを担当するイボペDTM(Ibope DTM)とクレジット保護サービス(SPC Brasil)による分析で、消費者の先行きへの期待感が低い時ほど、当国原産の蒸留酒「カシャッサ」の売れ行きが好調だったということが明らかになった。イボペ・インテリジェンシアが10日発表した。

 「カシャッサ指数」と名付けられた指標は、イボペ・インテリジェンシアと全国工業連合(CNI)が毎月測定している全国消費者期待指数(INEC)が1年前の水準に対して11.8%低く、過去の平均よりも12.2%低い水準となった2015年12月に、国内の三つの小売チェーンにおけるカシャッサの販売数が最大レベルに達したことを示している。

 イボペDTMのディレクター、ベルナルド・カネド氏は「これは00年代初頭の米国の景気後退の間に起こったものと同様の現象だ。それは(エスティローダー社会長の)レナード・ローダー氏によって口紅指数と呼ばれた。彼は、金融不安の最中に、消費者らが幸福感を与えてくれるであろう高額な高級品の代わりに化粧品のような安価な製品を購入したことで口紅の販売が大きく伸びたと察知した」と話す。

 カシャッサ指数は、より悲観的であるほど酒を飲むために外出する、またはバーやレストランに足を運ぶ傾向がより強い社会集団を特定するために、ブラジルの市民を13のマクロセグメントと42のセグメントに分類している。分析では、上流階級の人々の間で、特に、平均所得が高く、高級地区のマンションに暮らす小家族で構成される「大都市エリート」層の間でこの傾向が強いということが分かった。

 なぜカシャッサなのか。その理由は、カシャッサは他のアルコール飲料に比べて消費者の懐への負担が軽いからだ。

 イボペDTMの分析では、アルコール飲料は、スーパーなどで取り扱っている製品群7分野の中で、果物や野菜とともに14年から15年にかけて消費者らの支出額が増加した数少ない製品群の一つだったことが分かった。クレジット保護サービスの代表者は「ここ数年の金融逼迫(ひっぱく)は国民に各自の支出の調整を余儀なくさせた。しかし、いくつかの品目ではほとんどいつも、平均購入額の実質的な上昇がみられる」と説明する。

 ブラジル飲料協会(Abrabe)によると、カシャッサはブラジル国内での消費量がビールに次いで2番目に多いアルコール飲料で、蒸留酒の消費量全体の50%を占めている。

サンパウロ新聞

最終更新:8/16(火) 5:14

サンパウロ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

うん、核融合炉を作ったよ
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。