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横浜DeNA、進む2軍の拠点移転計画 横須賀・追浜公園内へ

カナロコ by 神奈川新聞 8月16日(火)8時33分配信

 横浜DeNA2軍の練習拠点を横須賀スタジアムがある追浜公園内に移転する計画の構想が着々と進んでいる。選手が練習しやすい環境を整えるほか、練習場にショップを併設するなどファンにも開かれた施設にする考えだ。横浜DeNAの池田純球団社長(40)は「10年、20年後、選手や地域の人たちに『いいなあ』と思ってもらえるものを目指している」と語る。

 構想は、これまで米国など70カ所以上の野球場やトレーニング施設の視察を基にしている。

 同スタジアムの近くにメーン練習場や室内練習場、選手寮などを整備。これまでは試合のある同スタジアムへの移動を強いられていたが、選手の負担が軽減される見込みだ。トレーニングルームや浴室を利用しやすくするほか、用具置き場なども細かく新設。三浦、筒香ら選手からもヒアリングして意見を取り入れることも考えているという。

 また、観客動員数を軒並み伸ばし、ファンサービスに定評がある球団らしいアイデアも。これまで立ち入りが禁止されていた室内練習場にも見学エリアを新設、練習場にコーヒーショップを併設するなどファンも楽しめる練習拠点を目指す。

 1987年に完成した現在の練習拠点「ベイスターズ総合グラウンド」と選手寮「青星寮」は老朽化しており、育成の拡充のために最新設備をそろえた拠点を、との意見も上がっていた。

 池田社長は「大リーグに比べて日本はトレードやフリーエージェント権利を行使しての移籍も少ない。ならば自前で育てる以外はチームを強くできない」との考えから練習拠点の新たなあり方を以前から模索していたという。高田繁ゼネラルマネジャー(71)も「選手の獲得では巨人やソフトバンク(のような資金豊富な球団)には勝てない。スカウトが発掘した選手を、頭の中から鍛えていくことが大事」と声を合わせる。

 2000~10年まで、2軍は「湘南シーレックス」として独立採算制を目指したが、なかなか軌道に乗らなかった。池田社長はその課題も踏まえて「いいファームができたね、と思ってもらえることが重要。追浜駅を抜けて一つの目的場所になる。少しずつ地域の方に浸透していけばいい」と話している。

◆練習拠点の移転計画
 主に2軍が使っている練習拠点を横須賀市長浦町から横須賀スタジアムがある同市夏島町の追浜公園内に移転し、2019年春に使用開始する予定。同市が約20億円を投入し、同公園内の3万平方メートルに総合練習場や室内練習場を整える一方で、球団側は選手寮を整備する。現在の練習拠点の施設が老朽化していることや若手育成の強化、さらなる地域密着が主な理由。

最終更新:8月16日(火)8時33分

カナロコ by 神奈川新聞