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慰安婦被害者たちの手書き文字でつくるグッズを製作

ハンギョレ新聞 8月16日(火)8時36分配信

「記憶が込められた文字」

ナビレター、ハルモニたちの手書き文字をフォント化
はがきやTシャツなどを作りストーリーファンディング
収益金はナヌムの家と挺対協に寄付


 日本軍慰安婦被害者のハルモニ(おばあさん)たちの手書き文字がデジタルフォント化され、ハルモニたちを記憶し記録することに活用されることになった。15日、「ナビ(蝶々)レター」のキム・ヒョンソン代表は「ホームレスを助けるスペインの『ホームレスフォント』に着眼し、余命の限られた慰安婦被害者女性たちを記憶しようと、ハルモニたちの手書き文字をデジタルフォント化して作ったデザイングッズを販売するストーリーファンディング(https://storyfunding.daum.net/project/8467)を開始した」と話した。

 写真や映像などさまざまな分野の専門家たちのプロボノ(才能寄付)で作られたナビレターは、慰安婦被害者のハルモニたちを自分の生活の中で忘れず記憶するためにストーリーファンディングを企画した。ハルモニたちの書いた800字ほどのなかからうまく書かれた500字ほどを選んでスキャンした後に文字を作り、2350個の「記憶が込められた文字」が誕生した。この手書き文字を入れたはがき、シール、Tシャツなどのグッズを販売し、来月20日まで500万ウォン(約45万8000円)を集めることが目標。ファンディングを通じて集まった金額はハルモニたちのフォントを入れたグッズを製作することに使い、これを通じて得る収益金はナヌムの家と韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)に寄付される。キム代表は「ご存命のすべてのハルモニたちの手書き文字をフォント化したかったが、ハングルが分からず難しかったり病気の方なども多く、現在はイ・オクソンさんとキル・ウォンオクさんの手書き文字のみフォント化させデザイングッズにした」と語った。

 手書き文字は各自のアイデンティティや生きてきた人生が込められているというキム代表の言葉どおり、2人のハルモニの書体にも違いが表れる。イ・オクソンさんの書体は自信が感じられ、丸っこく暖かさがある。一方、ひどく手が震え1文字書くことも大変だったキル・ウォンオクさんは、くねくねと書かれた文字の1画ごとに人生の強い意志がうかがえる。

 ハルモニたちの手書き文字は「愛してる」「好き」「いつも晴れ」など、明るくポジティブな単語で表現されるデザイングッズとして誕生した。つらい記憶を持ちながらも「生きているからいいじゃないか」と笑うイ・オクソンさんの心が込められた。キム代表は「ハルモニたちは目がよく見えればもっとちゃんと書けるのにと残念がられた。ハルモニたちは自分の苦痛に満ちた歴史が手書き文字を通じて多くの人々に記憶されればと、このプロジェクトに参加して下さった」と話した。

 ナビレターはハルモニたちの手書き文字がより広く使われるよう、さまざまな活動を継続する予定だ。すでに挺対協は横断幕など対外活動でハルモニたちの手書き文字を使用しており、ナヌムの家では手書き文字を利用してロゴを作る予定だ。キム代表は「慰安婦被害者のハルモニたちと一緒に過ごせる時間はもうあまり残されておらず、彼女たちの困難や今後解決しなければならない宿題を常に思い起こすという意味でフォントを作りファンディングを始めた。それだけに多くの人々に参加してもらいたい」と語った。

キム・ミヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:8月16日(火)8時36分

ハンギョレ新聞