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[ルポ]8月15日の靖国神社 「慰安婦は荒唐無けいな話」

ハンギョレ新聞 8月16日(火)6時36分配信

日本の71回目の敗戦記念日の靖国神社 あちこちに旭日旗の波、「朝鮮人は失せろ」 安倍首相は追悼辞で4年連続「反省」省略 反省なき隣国とどのようにつきあうべきか

 蒸し暑い日だった。韓国人にとっては光復節、日本にとっては敗戦記念日となる15日午前8時。日本の過去の侵略戦争を美化する追悼施設の靖国神社に行くために九段下駅1番出口を出ると、目の前に雲のような行列が現れた。

 「竹島は日本の領土」というチラシを配る活動家、韓国など周辺国から歴史わい曲教科書という批判を受けている右翼教科書を作る「新しい歴史教科書をつくる会」の宣伝用ブース、日本の憲法の改定を要求する署名を集めようとする高齢者、さらには「太平洋戦争は正当で正しい戦争」というプラカードを持った青年もいた。

 早朝にもかかわらず神社に参拝しようとする日本人の行列はすでに長くなっていた。神社に入る最初の鳥居を過ぎると、遠くに日本陸軍の父と呼ばれる大村益次郎の銅像が見えた。そこから二番目の鳥居をすぎると軍服を着た凶暴そうな人たちが「天皇陛下を中心に団結しよう」「南京大虐殺はでっち上げ」という幟を高く掲げていた。得体の知れない人たちが「大日本神民塾」「同志会」などと書かれた服を着て、旭日旗を掲げて境内を闊歩していた。彼らに神社訪問の理由を尋ねると「朝鮮人は失せろ」という答が帰ってきた。

 午前10時頃になると特別参拝客を迎える神社の「到着殿」前に日本の政治家たちの姿が目につき始めた。2011年8月、韓国の鬱陵島(ウルルンド)を訪問しようとして金浦(キンポ)空港で公共の安全を害するとして入国が不許可になった新藤義孝・元総務相が家族と共に参拝した。新藤元総務相の顔を見つけた支持者が「新藤先生、ありがとうございます。頑張ってください」と激励の言葉をかけた。

 安倍内閣の現職閣僚としては、今村雅弘復興相が11日、高市早苗総務相、丸川珠代オリンピック担当相、萩生田光一内閣官房副長官らが15日当日に参拝を強行した。安倍晋三首相は神社に直接訪問する代わりに代理人を送り、「自民党総裁」という肩書で玉串料を納付した。参拝の有無を巡り関心が集中した稲田朋美防衛相はアフリカに出張して自身の参拝を巡る論議を回避した。この日、神社を参拝した日本の現職議員は70人に達する。

 議員の参拝が続いた午前11時、神社の境内の一画では日本右翼の総本山「日本会議」などが主催した「戦没者追悼中央国民集会」が開かれた。この席で演説者として立った徳永信一弁護士は「日本軍が戦争中に朝鮮女性を強制連行して、慰安所に送り性的奴隷にし、戦争が終わった後にすべて殺したというのは荒唐無けいな話だ。残念なことに韓国人はこれを事実と信じている」と声を高めた。あちこちから拍手が聞こえた。

 神社から徒歩で10分程の日本武道館では、第71回全国戦没者追悼式が開かれた。安倍首相はこの日の追悼辞で「戦争の惨禍を決して繰り返さない」という不戦の誓いに言及したが、歴代首相とは異なりアジア周辺国家に対する加害責任や、それに対する「深い反省」「追悼の意」は4年連続で口にしなかった。

 正午になると最近「生前退位」の意思を明らかにした天皇の追悼辞がスピーカーを通して神社の境内に流れた。日章旗と旭日旗を揚げた人々が起立して天皇のメッセージに耳を傾けた。天皇は「ここに過去を顧み深い反省と共に今後戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願う」と話した。彼らは「天皇が神社を参拝してこそ日本が本当に独立を成し遂げる」と叫んだが、天皇が言及した「深い反省」という単語を噛みしめる努力は見られなかった。

 韓国外交部はこの日午後、報道官が論評し「日本政府および議会の責任ある政治指導者たちが、日本の侵略戦争の歴史を美化している靖国神社に再び玉串料を奉納したり参拝を強行したことに対し、深い憂慮と遺憾を表わす」として「日本の政治家たちが勇気を持って歴史を直視し、過去の出来事に対する謙虚な省察と真の反省を行動で示す」べきだと指摘した。

 相手の鼓膜を震撼させえない無力なメッセージだった。ひどく「自己中心的」で、この無礼で巨大な日本という隣国とどのようにつきあっていくべきか。安倍政権の4年間に相互に尊重し配慮する「アジアの平和」は以前よりさらに一歩遠ざかった感じだ。

東京/キル・ユンヒョン特派員、イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8月16日(火)6時36分

ハンギョレ新聞