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参考書、どれを買う? 定番、漫画、図解、エンタメ、あなたの好みは

リクナビ進学 8月16日(火)19時0分配信

「学習参考書なんてどれも同じでしょ?」ってことは全然なく、世の中にはいろんな参考書がある。あなたは自分に合うもの、知っている?

今回は、紀伊國屋書店の学習参考書担当の田中菜月さんに、これまでにどんな参考書が話題を集めてきたかを聞いてみた。

田中さんは子どものころから、本の「表紙」や「タイトル」がいいなと思えばジャンルを問わず手を伸ばすほど、本が好きだったそう。その田中さんに厳選しつつもいろいろなタイプの参考書をあげてもらったので、好みのタイプがないか、さがしてみてほしい。

まずは文系科目の参考書から

【国語の参考書】

『マドンナ古文』荻野文子(学研プラス)


「マドンナの愛称で知られる予備校の人気講師が、古文の勉強の仕方を、優しく話しかけるような文章で教えてくれます。古文は一文一文を訳そうとしがちですが、わかるところだけ訳す拾い読みでも、ポイントを外さなければ文章の意味をつかめるそう。そんな拾い読みのコツを教えてくれます(例えば、古文の読みづらさの一つは主語がわかりにくいことで、その主語をみつけるコツや、意味をつかむために押さえておくべき重要単語230語、やっかいな推量の助動詞「べし」の訳し分けなどを伝授)。古文の参考書の定番ですね」


『大摑源氏物語 まろ、ん?』小泉吉宏(幻冬舎)


「古典はその時代の世界観を知っていると、テストの問題も解きやすくなりますが、原文を全部読むのは大変です。それだけに、漫画で古典を読むコミック学習には根強い人気があります。この本は、自分を『まろ』と言う主人公の光源氏が“栗”で描かれた4コマ漫画。ほのぼのとした日常系漫画で、でも読めば源氏物語の内容を大づかみできるんです」


【社会の参考書】

『エロ語呂世界史年号』江口五郎(社会評論社)


「書いてあることを人前で口にしちゃダメな本です(笑)。でも、重要用語を押さえていて、しかも年号とできごとだけの語呂ではなく、例えば『何年にある事件が起きて、どんな人が何をして、どうなったか』までをすべてエロ語呂で解説していて、案外、バカにできません。楽しんで勉強したい人に向くかも。著者の名前も語呂合わせになっています」
※本の巻頭に主なエロ語呂がまとめられているので本屋さんで確認しよう。下ネタすぎてここでは紹介できない用語も多数。


『絶対解けない受験世界史 2014』稲田義智(社会評論社)


「普通のレベルでは解けない大学入試の難問や、解きようがない悪問・出題ミスを集めた本で、この1冊だけでは受験対策になりません。ただ、難問や出題ミスについて、なぜその答えになるのか、何が出題ミスなのか、歴史の解説(例えばルイ16世とフランスとオーストリアの関係など)があるので、世界史への理解が深まります。教科書や定番の参考書だけでは物足りない人や飽きてしまう人が、挑戦や息抜きを兼ねて読むなら効果があるかも。2014年版以降の新刊は出ていませんが、今も売られています」


【英語の参考書】

『総合英語 Forest 7th edition』石黒昭博 監修(桐原書店)


「英文法をしっかりと理解したい人の定番。英文法のルールが基礎から応用までびっしり書かれています(序章は『文とは何か』から始まり、その後は時の表し方、否定、疑問など1章1テーマごとに(1)これが基本、(2)理解する、(3)深く知るという順番で解説が続く)。コミュニケーション英語が重視されてきたのを受けて、話し言葉や書き言葉に使える例文を『あいづちを打つ』『感動を表す』などシーンごとに調べられる索引もついています」


『ダンスde英単語』西きょうじ 監修(ごま書房新社)


「踊って体を動かしながら英単語を覚えましょう、と提案している本です。音楽CD付きで、ダンスミュージックに合わせてリズムよく読み上げられる英単語とその日本語訳を、耳で聴いて、リズムにのって覚えます。ダンスの映像は付いていなくて、ダンスの振り付けも本には書かれてはいません。どんなダンスを踊るかは、買った人の創作次第ですね」


続いて理系科目の参考書

【数学の参考書】

『チャート式 数学』シリーズ チャート研究所編纂(数研出版)


「数学の参考書の定番。難易度で本の表紙が青や赤に色分けされていますが、基本的には1冊で普段の勉強から受験対策まで使えます(『基本事項』で公式や重要用語を押さえ、『例題』でその考え方を使って問題を解いてみてすぐ下の解答でできたかを確認、さらに『練習』用の問題にチャレンジし、別冊の説明付きの解答で理解できたかをチェックするという構成)。自分で調べて自分で問題を解きながら力をつけたい人に向いています」


『初めから始める数学』シリーズ 馬場敬之(マセマ出版)


「数学の勉強では、教科書や参考書の公式の説明を読んでも、『なぜこの式がこうなるの?』といったことがよくわからなくて、つまずいちゃう人もいますよね。そうした人にはこのシリーズのほうが合いそうです。問題は少なめで解説重視。『難しそう? 大丈夫、ここを押さえれば……』『抽象的でよくわからない? そうだね。ではこんなふうに考えてみよう』といった具合に、話し言葉でていねいに、基礎から解説してくれます」


【理科の参考書】

『宇宙一わかりやすい』シリーズ(学研プラス)


「物理・化学・生物それぞれに本が出ています。片方のページが文章、片方のページが図やイラストという感じで、漫画もあります(さらに本文の頭には、今から説明することのポイントが『ここを押さえよう!』と数行でまとめられているので、長文が苦手な人でも読みやすい)。文章多めでじっくり読み込む参考書より、ビジュアルや簡潔な文でさらっと読めばポイントはつかめる参考書のほうが好き、という人に向きそうです」


『元素生活』寄藤文平(化学同人)


「水素Hや鉄Feなど100以上ある元素を、どんな性格で何に使われているか、人間のキャラ化したイラスト付きで説明した本です。著者は『大人たばこ養成講座』の広告などのゆるゆるとした味のあるイラストで知られた方。例えば、水素Hはヨボヨボしたおじいちゃんかと思いきや火がつくと大魔神のようになる、など、いろいろなキャラが描かれています。教科書の内容以外の情報も多いですが、楽しみながら学べます。さまざまな元素で構成される人体の原価を計算したページもあるんです。人体っていくらだと思います?」


わかりやすくてていねいな解説の参考書で基礎を押さえるか、問題をガンガン解いて力をみがくか、遊び心ある参考書で楽しみながら学ぶか、イラストや図が多いほうがいいか、基礎から応用まで1冊で漏れなくできたほうがいいか。

書店にはここで紹介した以外にもさまざまな参考書があるので、お気に入りを見つけてみよう!

リクナビ進学

最終更新:8月19日(金)19時7分

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