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米SF連銀総裁:伝統的政策の再考必要-経済のニューノーマル到来で

Bloomberg 8月16日(火)2時55分配信

米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、金融・財政政策当局に政策運営方法の見直しを促した。米経済がニューノーマルの時代に入り、伝統的な政策手法の変更が正当化されるとしている。

総裁の分析は、景気を過熱も減速もさせない自然利子率が歴史的低水準にあり、その状態が継続するとの考えを軸としている。よりうまく情勢の変化に対応するため、政府には財政支援を強化する準備を、金融政策当局には低インフレを目指す政策の撤廃検討を呼び掛けた。

ウィリアムズ総裁はサンフランシスコ連銀が15日に発表した小論文で、「次の嵐が来るまでじっと待ってましな結果を願うのか、それとも今から心構えをし準備を整えておくのかということだ」と説明した。ウィリアムズ総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たないが、自然利子率に関する随一の専門家と知られている。

イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長がサンフランシスコ連銀総裁だった時代にイエレン氏の政策顧問トップを務めていたウィリアムズ総裁は、他の金融当局者と同様、長年にわたる超低金利や非伝統的政策が成長の起爆剤にならない中で財政政策の強化や金融政策の見直しを呼び掛けた。

インフレ目標については、これまで長く続けられている低いインフレ目標は、低金利の時代にはもはや適切ではないと指摘。「自然利子率とインフレ率が非常に低い状況では、景気低迷に対応する上で金融当局が金利を引き下げる余地は十分にない」と記した。米金融当局は2012年1月に2%のインフレ目標を導入した。

ウィリアムズ総裁はより高い水準のインフレ目標の設定、もしくはインフレ目標に代わる別の手段を採用するよう提案。柔軟な物価水準目標や、名目国内総生産(GDP)水準に目標を設定するといった選択肢を挙げた。

金融政策の影響力が弱まるため、景気低迷に陥った場合に回復を助けるには財政面で強固な枠組みを作ることを提唱。総裁は「リセッション時や回復時に経済を支えるための、より強力かつ予測可能で、体系的な財政政策の調整」を提案した。

原題:Williams Calls for Rethink of Fed Orthodoxy in New Economic Era(抜粋)

Jeanna Smialek

最終更新:8月16日(火)2時55分

Bloomberg