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米国債:下落,ブラックロックは長期債へのエクスポージャー減らす

Bloomberg 8月16日(火)5時35分配信

米資産運用会社ブラックロックは長期の米国債へのエクスポージャーを減らしている。日本や欧州などでヘッジコストが増え、一部の海外投資家の間では米国債の魅力が低下している。

為替変動の影響を除くためのヘッジコストを加味すると、米10年債の利回りは日本人投資家にとってはマイナス、ユーロ圏の投資家にとってはほぼゼロになる。そうした状況から生保会社や長期運用を手掛ける資産運用会社は、より高い利回りを確保するために社債や住宅ローン担保証券を買い入れている。15日の米国債市場で10年債利回りは上昇。この日発表されたニューヨーク連銀製造業景況指数で、出荷や新規受注の指数がプラスとなったことが手掛かり。

ブラックロックのグローバル債券最高投資責任者(CIO)、リック・リーダー氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「当社は期間10年以上の米国債へのエクスポージャーを一部減らした」とし、為替リスクのヘッジコストが理由だと説明。「高いヘッジコストは大きな問題だ。購入は続けるが、これまでとはかけ離れたペースになる」と加えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前週末比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.56%。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)価格は99 15/32。

30年債利回りは5bp上げて2.28%。

朝方発表された8月のニューヨーク連銀製造業景況指数では、総合指数はマイナスとなったものの、出荷や新規受注はプラスとなり活動の拡大が示された。バークレイズやBNPパリバのストラテジストは、これらの項目での活動拡大は米北東部の製造業にはプラスだと指摘する。

米国債利回りが過去最低まで25bp以内という状況にあることから、投資家らはわずか216bpというスプレッドでも、米国債ではなく社債を購入している。バンク・オブ・アメリカの指数によれば、このスプレッドはここ1年余りで最小。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のマーク・キーセル最高投資責任者(CIO)と同様、ブラックロックのリーダー氏も社債市場により良い価値があるとみている。

ブルームバーグ米国債指数によれば、米国債の年初来リターンは8月12日までで5.4%。投資適格社債のリターンは9.2%となっている。

原題:BlackRock Cuts Treasuries Exposure on Hedging Cost as Bonds Fall(抜粋)

第5段落以降を追加し、更新します.

Brian Chappatta

最終更新:8月16日(火)6時33分

Bloomberg