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ドル・円が5週間ぶり安値、米経済指標の下振れ警戒-100円台前半

Bloomberg 8月16日(火)10時58分配信

16日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が5週間ぶりの水準となる1ドル=100円台前半に下落した。この日の米国時間に消費者物価指数(CPI)や住宅関連指標の発表を控え、市場予想比で下振れした場合に年内利上げ観測が一段と後退する可能性が警戒された。

午後3時15分現在のドル・円相場は100円25銭付近。朝方に付けた101円29銭を上値に、一時100円16銭と7月8日以来の安値を付けた。ドルは主要16通貨に対してほぼ全面安の展開となり、対ユーロでは一時1ユーロ=1.1225ドルと、3日以来の水準まで下げた。

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、「根本的に米国の利上げ観測がなかなか高まらない中、経済指標に一喜一憂する展開になっている」と指摘。米CPIが弱ければ利上げ観測の後退につながると言い、ドル・円相場は「海外市場で100円割れも視野」と話す。

米国ではこの日、7月のCPIが発表される。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値では前月比横ばいと、6月の0.2%上昇から鈍化が見込まれている。食品とエネルギーを除いたコア指数は0.2%上昇と、前月と同じ伸びが予想されている。また、7月の住宅着工件数は、前月比0.8%減の118万件の予想。前月は118万9000件だった。

IG証券の石川順一マーケットアナリストは、「さえない米指標がドル安圧力を強めている」と指摘。その上で、「米利上げは年内に1回あればいいという程度まで市場の観測が後退している」と言い、「CPIが弱ければドル安継続」の展開を見込んでいる。

この日は英国でも7月のCPIが発表される。市場予想では前年同月比で0.5%上昇と、6月と同水準の伸びが見込まれている。食料品やエネルギーなどを除いたコアインフレ率は同1.4%上昇の予想。前月も1.4%上昇だった。

ポンド・円はこの日の東京市場で一時1ポンド=129円35銭付近と、7月6日以来の水準まで下落。IG証の石川氏は、「ポンドは英中銀の利下げ以降、水準を切り下げている」とし、「物価指標が市場予想を下回る結果になるとポンドの下落要因になる」と言う。

Kazumi Miura

最終更新:8月16日(火)15時20分

Bloomberg