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ヤマトHD:タイやベトナムで保冷配送事業開始へ、来年にも-関係者

Bloomberg 8月16日(火)12時14分配信

国内宅配最大手のヤマトホールディングスは、早ければ来年にもタイ、ベトナムで保冷配送事業を開始する計画だ。日本からの魚や果物などの高級食材を新鮮なまま数日で届ける「クール宅急便」事業を導入し、海外売り上げ増を目指す。事業に詳しい関係者が明らかにした。

同関係者によると、現地のレストランなど事業者向けのサービスで、展開には現地企業との提携や出資、また単独での事業と複数の可能性があるという。ヤマトHDは1988年に世界初となる保冷配送事業を日本で開始。他にシンガポール、マレーシア、台湾、香港、上海で提供している。同社は今期(2017年3月期)に約6%を見込む海外売り上げ比率を3年後に20%超とする目標だ。

ヤマトHDの広報担当、山本寛之氏は電話取材に対し「現時点で決まっていることは何もない」と述べた。

日本は農林水産物や食料の輸出促進や競争力強化など、国を挙げて進めている。2日に発表した経済対策では「攻めの農林水産業」の実現に向け、輸出対応型施設の整備などのハード面と、輸出関連手続き改革などソフト面の両面から基盤を整備するとしている。日本食の世界的な人気により、日本で収穫された魚介類や野菜、果物などは海外では高価格だが、新興国での富裕層の拡大などにより需要は高まっている。

日本貿易振興機構(JETRO)によると、15年の日本の農林水産物・食品輸出額は、前年比21.8%増の7451億円と3年連続で増加し、過去最高を更新。品目別ではホタテ貝が591億円で首位、サバが179億円で7位となっている他、りんご、牛肉、ウイスキー、緑茶の輸出額が初めて100億円を超えた。

Kiyotaka Matsuda, Chris Cooper

最終更新:8月16日(火)12時14分

Bloomberg