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補欠選手も世界ランク10位 韓国代表・朴仁妃が五輪で感じるプレッシャー

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 8月17日(水)9時32分配信

リオデジャネイロ五輪の女子ゴルフは17日、開幕する。米国女子ツアーで活躍する選手が多く、出場34カ国中で最大の4人をエントリーする韓国代表。男子の開催期間中とは異なり、韓国の報道陣が大挙して会場に押し寄せ、期待の大きさをうかがわせている。注目の一人は、ケガで低迷中の元世界ランク1位・朴仁妃だ。

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昨シーズン序盤は世界ランク1位だった朴は今季、左手親指のケガの影響で成績がふるわず、いまだ0勝。春以降は途中棄権が目立つようになり、6月の米国女子「KPMG女子PGA選手権」(予選落ち)を最後にツアーから姿を消していた。15日付けの女子世界ランクは5位。順位を落とし続けているとはいえ、今なお韓国選手で最上位の存在ではある。

リオ五輪会場で、朴が語ったところによると、この2カ月はリハビリを行いつつ、3~4週間前から少しずつ練習を始めたようだ。ラウンドは週2回ほど。その他の時間をリハビリと球打ちに費やしてきたという。

「状態は良くなっている」と本人は自信を見せている。だが、2週間前に出場した韓国女子ツアーでは、2日間通算4オーバーでカットラインに2打届かずに予選落ち。周囲が期待するような急速な復調を遂げられたのか?は、約2カ月ぶりとなる世界トップの舞台で試されることになる。

世界ランキング順で自動選出された7月の五輪代表選手決定時は、プレーさえできない状態だっただけに、朴の身の振り方は注目を集めた。そしてこの話題は、朴のリオ入り後もくすぶっている。オリンピックルールでは、“怪我”を理由とした場合のみ、直前でも出場辞退をすることが可能なためだ。その場合、世界ランク10位のジャン・ハナの繰り上げ出場になる。

もちろん朴はやる気満々。「国を代表するのだから、体の状態が悪いのに無理をするようなことはしたくなかった。だから、自分の状態をなるべくベストに近付けるように努力して、(出場判断を)ギリギリまで待った。3週間前に出場を決断したのは、体の状態がとても良いと思ったから」と話している。

男子のメダル獲得者は兵役が免除されるほど、韓国では国を挙げて五輪熱が高い。ひどいプレーをしたり、4日間プレーできなかったりしたら、その決断を非難する世論が沸き起こることも予想される。朴自身も「もちろん、多くのプレッシャーはある。大きな責任もあるし、雰囲気もいつもとは違う。普段の試合とは違う」と覚悟を固めている。

リオ五輪全体を見渡すと、アーチェリーでは金メダルを量産している韓国だが、柔道は男女通じてメダル3個(金はなし)、陸上と水泳ではメダル0。サッカーもメダル獲得に失敗した。選手層の厚い女子ゴルフに懸かる期待は大きく、朴の両肩にのし掛かるプレッシャーは重みを増している。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)

最終更新:8月17日(水)9時52分

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)