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今の時期限定、明るい星がつくる小さな三角形 さそり座周辺の星を観察しよう

THE PAGE 8月19日(金)18時0分配信

 夏の大三角が空の高いところによく見えていますが、もう1つ、明るい三角が空の低いところにあります。
5月からよく見えていた、明るくて赤い惑星の火星。その近くに輝く土星と、もう1つの赤い色をした一等星「アンタレス」でつくる三角形が以前ご紹介したときより小さくなり目立って見えます。

東京で見える星たち

 でも、この三角は今だけ。これから一週間ごとに注目して見ていると、3つの星の並びがみるみる変わります。星を見るのがとても楽しくなりますよ。さて、今回はその中で唯一の星座の星「アンタレス」に注目をしてご紹介していきます。

火星のライバル

 真っ赤に輝くアンタレス。今年は火星が近くにあり、火星に対抗して赤く輝いているのが実感できます。対抗するという意味のアンチ、ギリシャ語で火星をアレース、この2つを組み合わせたアンチ・アレースから現在のアンタレスという名前になっているのです。

 アンタレスの赤さは、ほかにも色々な呼び名付けられています。中国では「大火(たいか)星」、日本では「酒酔い星」。赤い顔して酔っ払っているように見えたのでしょうか。いずれにしても、やはり赤い様子が特徴的に見えていたようです。

 また、アンタレスの別名として「コル・スコルピー」とも呼ばれ、意味は「さそりの心臓」。その名のとおり、お誕生日の星座で有名な「さそり座」の一等星で、ちょうど心臓の辺りに輝いている星です。さまざまな呼び名がありますが、あなたはどの呼び方がしっくりきますか?

場所よって様々な姿に見えた星の並び

 アンタレスの辺り、細かな星を結ぶと大きなS字カーブを描く姿がわかります。それがなぜさそりに見えたのかというと、この星座がつくられた西アジアの地方の砂漠にたくさんのさそりがいたからです。けれど、砂漠がない海が近い地域の人には釣り針の形に見ていた所も多く、日本では「魚釣り星」「鯛釣り星」などと呼ばれていました。他にも巨大エイ、大蛇、青竜など国によってそれぞれの見方がされています。

 また、アンタレスの両わきに輝く星たちとつくる「へ」の字の形を天秤棒で荷物を担いでいる姿に見えたところから「かごかつぎ星」とも言われていました。その積荷の中身が地域によって違い、そこから「鯖売り星」「塩売り星」などとその地域ならではの見方をしていたようです。

 今の時期は、さそり座の近くに火星と土星がにぎわっています。そんな惑星たちも合わせたらどんな形に見えるのか、あなたも想像してみませんか?

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最終更新:8月19日(金)18時4分

THE PAGE