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当世子どもの「習い事」事情

ZUU online 8月17日(水)6時10分配信

文部科学省が隔年で実施している「平成26年度 子供の学習費調査」によると、幼稚園3歳から高校3年生までの15年間すべて公立の場合、一人当たりの学校外活動費総額は、約301万円、すべて私立では、約575万円であった。一方、平成6年度調査では、公立に通った場合は約308万円で、私立に通った場合は約357万円となっている。

この20年間で子どもの教育に使う費用が、全て公立に通った場合は約6万円減少しているが、全て私立に通った場合は約218万円上昇している。「習い事」事情もこの20年間で変化してきたようだ。今回は、現代の子どもたちが実際にどんな習い事をしているのか紹介しよう。

■一般家庭の習い事で一番多いのは『スイミング』

一般家庭444名を対象にした 「weekly ゴーゴーリサーチ」によれば、子どもが現在通っている習い事で最も多いのが、スイミング(全体の37.9%)という結果になった。この手の調査では、スイミングが毎回トップとなっている。実際に子どもをスイミングスクールに通わさせている親からは「身体が丈夫なのが一番」という声もあり、健康な身体づくりのために通わせているとのことだ。

また、今後子どもに習わせたいものでも、スイミングがトップだ。続いて、英会話やピアノが人気であった。語学や音楽を通して感性を磨いてほしいという思いがあるようだ。いずれの習い事も、学校の授業やイベントで活かすことができるものが多く、子どもにとっても得たものを発揮する場所が学校にあることは良いことであろう。

■富裕層家庭では、子どもに「一流」の感性を触れさせる

一方、富裕層家庭の子どもたちはどのような習い事をしているのであろうか。

株式会社電通、株式会社ハースト婦人画報社が女性を対象に行った「意識・消費行動調査」によると、「教育にはお金を惜しまない」と回答した女性は、一般家庭では45.0%に対し、富裕層家庭では74.8%という結果になった。

また富裕層家庭では、「日本文化」を好む女性が多いようで、こういった母親は自分の子どもに「お茶」や「お花」などのお稽古など、日本の伝統的な習い事をさせるのが特徴だ。もちろん富裕層家庭でもピアノを習わせることは多い。

しかし、普通の子たち同じようにピアノを習わせるのではなく、本物の音に触れさせて音感を鍛えることを目的にしているようである。従って、子どもには電子ピアノではなくグランドピアノを与え、絵を習わせたければプロの画家が使う道具を与えるなど、より「一流」の感性を身につけさせることにお金を惜しまない。富裕層家庭の一員としての自覚、価値観を養わせることができるかが、どうやら習い事として重要なのであろう。

■現代的習い事で、楽しみながら子どもを成長させる

最近では近代的な習い事も注目され始めている。

プログラミングやレゴスクールなどが代表的であろう。習い事をしている小学生を持つ母親553名を対象にした「Marketing Research Camp」のデータによれば、小学校1~4年生の10人に1人はプログラミング教室に通っているとのことだ。

プログラミングは2020年から小学校教育で必修科目として取り入れられると話題であり、子どもたちも幼少期からスマートフォンやパソコンなどITに触れる機会が多い時代であることから、親からの関心も高いようだ。

また、レゴスクールは、世界的に有名なおもちゃのレゴブロックを教材とした教育プログラムである。レゴブロックを使って「どう作っていくのか」、「制作途中で生じた問題をどう対処するか」などを、楽しみながら学べることが人気の理由だ。さらに他の子どもたちと一緒に作業するので自然とコミュニケーション能力も身につくようだ。

どちらの習い事も、一つの作品を作り上げるという点で共通している。作品を作ることを通して、子どもの創造力や集中力はもちろん、作品に対しての問題解決力や論理性が身につくだろう。

今後子どもたちが成長するうえで、こういった能力は欠かせないし、それを楽しみながら学べることは素晴らしいことである。何より一つの習い事を通して、自分の好きなことや得意分野を見つけることが自分の自信となり、子どもたちの成長に繋がることであろう。(提供:百計オンライン)

最終更新:8月17日(水)6時10分

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