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7月の訪日客、過去最高229万人

Aviation Wire 8月17日(水)20時31分配信

 日本政府観光局(JNTO)が8月17日に発表した訪日外客数2016年7月推計値によると、訪日客数は前年同月比19.7%増の229万6500人で、単月の最高記録を更新した。出国日本人数は8.9%増の142万7000人で、2カ月連続で前年を上回った。1月から7月までの訪日客は、前年同期比26.7%増の累計1401万300人で、一昨年2014年の年間訪日客数1341万3467人を上回った。

 これまでの月間の最高記録は、2016年4月の208万1697人。月間の訪日客数は、2014年3月から2年5カ月連続で100万人を突破した。JNTOが「重点市場」と定める20の国・地域のうち、中国と香港が単月の記録を更新。英国とロシアを除く16市場で7月の過去最高を記録した。

 JNTOでは今回の結果について、夏休みシーズンへの突入によりクルーズ船の寄港数が大幅に増加したことや、航空路線の新規就航や増便、断続的な訪日プロモーションにより需要が高かったと分析している。

 方面別に見ると、アジアでは中国が前年同月比26.8%増の73万1400人でトップ。全体を通じても1位となった。以下、韓国が30.0%増の44万7000人、台湾が9.8%増の39万7000人で続いた。香港は18万4600人(16.3%増)、インドは9600人(15.7%増)だった。

 ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国では、タイが6万1300人(18.2%増)、シンガポールが1万8000人(4.7%増)、マレーシアが2万5000人(25.3%増)だった。インドネシアは2万6700人(4.6%増)、フィリピンは2万300人(24.0%増)、ベトナムは1万8600人(21.0%増)だった。

 中国は単月の過去最高を記録し、全市場で初めて70万人を突破。クルーズ船の寄港が大幅に増加したことなどが要因となった。韓国は7月の過去最高を記録。日韓路線の新規就航や熊本地震の影響により運休していた九州便の再開などで、前年を上回った。台湾も7月の過去最高を記録。沖縄方面を中心としたクルーズ催行が押し上げたものの、円高や航空会社のストライキによる減便などにより、大きくは伸びなかった。

 これらのほか香港が単月の過去最高を記録。タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドで7月の過去最高をそれぞれ記録した。

 欧州ではフランスが21.1%増の2万7000人で域内トップ。以下、英国の2万4700人(6.2%減)、ドイツの1万4500人(4.7%増)、スペインの1万1200人(13.8%増)、イタリアの1万900人(9.4%増)が続いた。ウクライナ情勢により2014年8月から経済制裁が続くロシアは4700人(6.8%減)で、3カ月連続で前年同月を下回った。

 北米では米国が11万7600人(19.8%増)、カナダが2万2900人(15.8%増)。オセアニアでは豪州が2万9100人(14.6%増)だった。そのほかの国・地域からは2.6%増となる9万4400人が入国した。

 フランスとドイツ、イタリア、スペイン、米国、カナダ、豪州が7月の過去最高をそれぞれ記録した。英国は、2015年7月に山口市で開催されたボーイスカウトの世界大会「世界スカウトジャンボリー」の参加人数が4000人だったことから、前年を下回った。ロシアは経済制裁により消費低迷が長引き、需要拡大にはつながらなかった。

 JNTOでは、国際政情が不安定なことや円高傾向にあるものの、航空各社の夏季増便やクルーズ船の寄港数増加などで、8月は訪日客の増加を見込む。熊本地震の影響も一部市場に影響が見られるものの好調を取り戻しつつあることから、注視していくとしている。

Yusuke KOHASE

最終更新:8月17日(水)20時31分

Aviation Wire