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【卓球】金王手!エース水谷「いつか男子も見返してやろうという思いでやってきた」

東スポWeb 8月17日(水)6時0分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ15日(日本時間16日)発】日本卓球界の新たな歴史の扉が開かれた! リオ五輪卓球男子団体準決勝が行われ、水谷隼(27=ビーコン・ラボ)、丹羽孝希(21=明大)、吉村真晴(23=名古屋ダイハツ)の日本は難敵ドイツを3―1で下して決勝進出決定。銀メダル以上を確定させた。男子団体初となるメダル獲得の原動力となったのは女子チームの存在。敵討ちと4年前の雪辱を同時に果たした。17日午後7時30分(同18日午前7時30分)からの決勝で中国と金メダルを争う。

 2勝1敗で迎えた第4試合。マッチポイントを握った水谷は激しいラリーを制して勝利した瞬間、両手でガッツポーズをしながら床に倒れ込み、喜びを表現した。2008年北京五輪の団体で敗れた強豪を蹴散らし、銀メダル以上が確定。エース水谷は「目標であったシングルスと団体のメダル獲得の両方を達成できてホッとしている」と笑顔を見せた。

 エースの存在は絶大だった。第1試合を任された吉村が0―3でストレート負け。嫌なムードに包まれる中、水谷が悪い流れをきっちり断ち切ってみせた。第2試合の相手は、これまで公式戦1勝15敗と苦手にしていた欧州の英雄ティモ・ボル(35)。それでも「自分が弱いとき負け続けて勝てないと思っていたけど、今日は彼より強い自信はあった」と打ち合いに挑み、ストレート勝ちを収めた。

 エースの活躍にチームメートが奮い立たないわけがない。続く第3試合のダブルスで丹羽、吉村組が3―1で勝利。第1試合で負けた吉村は「作戦どころではなく、ガッツを出して死に物狂いで勝とうと思った」。丹羽も「ラストが僕なら勝てない。ダブルスに全力を尽くした。結果を残せてよかった」と語った。気合で制したダブルスが、第4試合の水谷の勝利を呼び込んだ。

 そんな男子チームの力になったのは女子チームの存在だった。前日、同じドイツに惜敗した試合を3人は倉嶋洋介監督(40)と一緒に選手村で観戦し、同国への“リベンジ”を誓い合った。水谷は「悔しかった。女子の借りを返すんだと思っていたし、女子のぶんまで頑張れた」。吉村は「チャンスがあるなかでの敗北。勝負はちょっとしたことで流れが変わる」と気持ちを引き締め直すきっかけにした。

 女子チームの存在が後押しとなったのはそれだけではない。卓球は、女子選手ばかりが注目されがちで、ロンドン五輪では女子団体が銀メダルを獲得。メダルなしに終わった男子は“蚊帳の外”。この悔しさがあったからこそ男子エースは「いつか男子も見返してやろうという思いでやってきた。女子だけでなく男子にも素晴らしい選手はいる。注目してほしいなと10年くらい前から思っていた」と気を吐いた。

 吉村は「水谷さんはプレッシャーがあったのにしっかり勝ってくれた」と涙を見せながらエースへの感謝の思いを口にした。水谷は「気持ちがプレーに表れた。もう優勝しか見えない。まだ安心していない」。3人とも全日本王者の肩書を持つ最強軍団は金メダルに向けて突き進む。

最終更新:8月17日(水)6時0分

東スポWeb