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復興の歩み世界へ発信 本宮に英庭園 東京五輪の交流拠点に

福島民報 8/17(水) 8:37配信

 福島県本宮市が市内のスマイルキッズパークに整備する英国庭園は、平成32(2020)年の東京五輪・パラリンピックに向け、世界中の人が訪れる憩いの場として市民とともに継続的に整備する。ロンドン五輪開幕直前に誕生した福島庭園に続く日英友好の象徴に関係者は期待を寄せている。
 屋外遊び場のスマイルキッズパークは、東京電力福島第一原発事故後の26年12月、市が子どもたちが外で伸び伸びと遊ぶことができる環境づくりや運動不足の解消などを目的に整備した。約8千平方メートルの敷地に大型遊具を備え、隣接する屋内遊び場とともに週末には大勢の家族連れの歓声が響く。
 庭園では、市民、県民が花を植えて育てるスペースを作る見込み。育てた花などを材料に、せっけんや香水などの製品にする構想も浮かんでいる。
 子どもを連れてよく遊びに来ているという市内の主婦保科由美さん(40)は「幅広い世代が交流できる庭園ができたらうれしい。完成したら子どもと一緒に散策を楽しみたい」と公園の充実を喜んだ。
 27年2月には、被災地視察のために来訪した英国のウィリアム王子が地元の子どもたちと交流し、敷地内にオーク(ヨーロッパナラ)を植樹した。シャーロット王女誕生の際にはウィリアム王子に、市内の子どもたちの祝福メッセージを載せた記念アルバムを贈るなどの交流を続けてきた。市は庭園の整備を機に英国との親交をさらに深め、風評払拭(ふっしょく)や風化防止につなげていく。
 内堀雅雄知事は27年2月、スマイルキッズパークでウィリアム王子とともに植樹した。7月にはロンドンの福島庭園3周年記念式典に出席。復興に向けた英国の支援に感謝した。記念式典には、福島民報社のふくしま復興大使の井出大雅さん(ふたば未来学園高2年)、山田郁美さん(相馬高3年)も参加した。山田さんは「福島庭園には、たくさんの人が気軽に訪れていた。福島を理解してもらうために同じような場所があればいいと思う」と話した。

■「友情の象徴期待」 在英県人会満山会長

 ロンドンの福島庭園開園に力を尽くした在英県人会ロンドンしゃくなげ会の満山喜郎会長は今春、帰国した際にスマイルキッズパークを訪れた。「景色が良く、英国庭園によく合うだろう」と評価。「福島庭園は英国の支援と復興への願いの象徴となっている。英国庭園も日英の友情の絆の象徴になってほしい」と期待を込めた。

福島民報社

最終更新:8/17(水) 13:34

福島民報

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