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「打」だけじゃない!巨人打線支える阿部の激「走」

東スポWeb 8月17日(水)10時1分配信

【赤坂英一「赤ペン!!」】原前監督が言っていた通り、巨人は良くも悪くも「慎之助のチーム」である。特に4番に定着した7月下旬以降は阿部が打てなかったら負け、打ったら勝ち。さらに、これがもっと重要なのだが、いまの阿部は打つと実によく走る。それも、ここ数年、とんと見られなくなっていた若手時代並みの“激走”ぶりだ。

 例えば、7月31日のヤクルト戦、村田が左中間へ二塁打を打つやいなや、一走の阿部が懸命に三塁を回って本塁生還。村田が「阿部さんの激走のおかげですよ」と驚いたほど。2日の中日戦では阿部自ら左中間を破る先制タイムリーを打ち、二塁まで激走。このときは、阿部が一塁から長駆ホームインした坂本を、「勇人の激走が先制点につながったね」とベタボメしている。

 私が最も目を見張ったのは、10日のDeNA戦。センター頭越えのヒットを打ち、際どいタイミングで二塁まで達すると、村田の投ゴロで三進、ギャレットの振り逃げ暴投で中押しの1点をもぎ取っている。ここに挙げた3試合、いずれも巨人が快勝し、チームに勢いをもたらした。

 昨年までの阿部は両足の“古傷”の具合が悪かったらしく、一塁へ全力疾走しないことも少なくなかった。怠慢プレーに見える姿に、川相ヘッドコーチ(現三軍監督)が「試合に出ている以上は全力疾走を怠るな」と、注意したこともある。

 そんな阿部がいまさらながら必死に走るようになった理由は何なのか。「どんな状況でもひとつ先の塁を狙って積極的に走っていこう、とは選手みんなに言うてることやけどな」と前置きして、村田ヘッドが言った。

「給料が高いくせに一生懸命走らんヤツは、おれは嫌いや!と言ってるのよ。だって、そうじゃない。500万円しかもろうてない若いやつが必死こいて走ってんのに、1億円以上もろうてる選手なら走らんでええというわけにはいかんやろ。慎之助みたいな選手こそ、しっかり走らんとな」

 そんな阿部の当たりが止まった途端3連敗した巨人、14日のヤクルト戦では再び阿部が3安打2打点と活躍、9―2で快勝である。ちなみに、広島の首脳陣に言わせると、「阿部の好調はそんなに長く続かない。そのうち打てなくなり、走れなくなるよ」。その広島に一泡吹かせられるか、慎之助のラストスパートが見ものである。

最終更新:8月17日(水)10時6分

東スポWeb

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