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準備宿泊9月17日から避難解除まで 富岡町と政府合意

福島民報 8月17日(水)8時42分配信

 福島県富岡町と政府は、町内の避難指示解除準備、居住制限両区域で、帰還に向けた準備宿泊を9月17日から避難指示が解除されるまで実施する。政府の原子力災害現地対策本部の後藤収副本部長が16日、明らかにした。
 後藤副本部長と宮本皓一町長が同日、郡山市の町役場郡山事務所で協議し合意した。後藤副本部長は協議終了後に会見し「避難指示解除に向け課題を整理したい」と述べた。準備宿泊に合わせて郵便の集配業務を始める意向も示した。
 宮本町長は「町の復興の第一歩。インフラ整備は予定通りに進んでおり、線量の低減が切実な課題になる」と述べた。
 両区域では21日まで夏休みに合わせた「特例宿泊」が行われている。政府は特例宿泊に引き続き、同日からの準備宿泊を提案していたが、10日の町議会全員協議会で宮本町長が秋彼岸からの開始が適当との考えを示したため、町の意向を尊重した。
 準備宿泊は帰還に向け夜間も含め自宅に長期間滞在できるため、家の修繕や町内の事業再開の加速化が期待される。
 準備宿泊の対象となる町民は7月12日現在、避難指示解除準備区域が1338人(493世帯)、居住制限区域が8341人(3367世帯)、帰還困難区域が4047人(1643世帯)。準備宿泊にはコールセンターへの電話による事前登録が必要となる。24日から受け付ける。コールセンター フリーダイヤル(0120)576867へ。
 町は平成29年4月の帰還開始を目指している。特例宿泊の登録者は110人54世帯となっている。

■町内に宿泊施設準備

 富岡町は準備宿泊開始に合わせ、町内に町民の宿泊施設を準備する。16日、宮本皓一町長が方針を示した。
 既存の施設を活用する方向で最終調整を進めている。自宅が住める状態ではない人、すでに解体したが再建を検討している人、帰還困難区域の町民らに活用してもらう。

福島民報社

最終更新:8月17日(水)13時53分

福島民報