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[インタビュー]変化を主導 世界テコンドー連盟総裁の趙正源氏

聯合ニュース 8月17日(水)13時18分配信

【リオデジャネイロ聯合ニュース】「空手の本場でテコンドーと空手の競技が同時に行われるので比較されることになるでしょうね。4年後はすぐです」――。

 リオデジャネイロ五輪でこれからテコンドー競技が始まるが、趙正源(チョ・ジョンウォン)世界テコンドー連盟(WTF)総裁は既に4年後を見据えていた。

 テコンドー界のトップとして4回目の五輪を迎えた趙総裁は16日(日本時間)、リオデジャネイロのメーン・プレス・センター(MPC)で聯合ニュースのインタビューに答えた。

 国際オリンピック委員会(IOC)はリオ五輪開幕前に開いた総会で空手を含む五つの競技を2020年に開催される東京五輪の追加種目に決定した。

 テコンドーは2000年のオーストラリア・シドニー五輪で初めて五輪の正式種目に採用されて以降、東京五輪まで6大会連続で五輪の舞台に上がる。 

 一時は五輪正式種目から脱落する危機に直面したが、WTFはテコンドーの五輪正式種目残留のため粘り強い努力を続け危機を脱したと評価されている。

 リオ五輪ではボディープロテクターとヘッドギアの装着が新たに義務付けられたほか、カラーズボンが導入された。

 趙総裁は「テコンドーだけではない。五輪競技として変わらなければ生き残れないことは、IOCがレスリングを(20年五輪の実施競技から)外した後で最終的に採用したことを見れば分かる」と話し、インタビューでは何度も「変化」を強調した。

 趙総裁は「4年後の東京五輪まですぐだ。私たちはいかに変化させ、より面白くより時間を短縮して集中させるようにするかを研究している」と明かした。柔道を例に挙げ、柔道が会場内の2か所で試合を行うのに対し、テコンドーは1か所で行うため全試合を終えるのに相当な時間がかかると説明した。

 東京五輪で空手と比較されることが気にならないはずはない。だが、テコンドーがこれまで五輪競技として高めてきた競争力を見せ付けるチャンスでもある。趙総裁は「空手の本場である東京でテコンドーと空手の競技が同時に実施されるため、比較されるしかない。IOC委員が競技会場を訪問した際に空手により好印象を持つようなことになってはいけない」と話した。

 趙総裁はIOCが空手を東京五輪に限って正式種目に追加したが、それ以降はどうなるか分からないと警戒している。東京五輪で空手が人気競技に浮上すれば24年の五輪でも空手が正式種目に含まれる可能性がある。

 そうした不安を抱えつつも趙総裁は、「より新しいテコンドーを東京五輪で示さなくてはならないが、期待に応えられるだろう」と自信をのぞかせた。

 一方、趙総裁は北朝鮮のテコンドー選手の五輪参加についても「扉は常に開かれている」との考えを示した。

 韓国が主導するWTFと北朝鮮主導の国際テコンドー連盟(ITF)は14年8月に中国・南京で、それぞれに所属する選手が互いに競技ルールを順守し両団体が主催する大会や行事に双方の選手を出場させる内容の合意文を交わした。

 五輪についてはIOCがWTFだけを公認団体としているため、WTF所属選手しか出場できない。しかし、この合意文の締結でITFに所属する北朝鮮選手もWTFのルールに従えば五輪に出場できるようになった。

 また、趙総裁はテコンドーが東京パラリンピックで初めて正式種目に採用されたことがWTFとITFの交流を加速させるきっかけになるとみている。

 趙総裁は「現段階では障害者のテコンドーは双方にとって不毛地帯も同然だ。互いに協力すれば双方に所属する障害者のテコンドー選手の大会参加を後押しできるだろう」と語った。

最終更新:8月17日(水)13時48分

聯合ニュース