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スマホでリポート作成、「あると思います!」

ITmedia エンタープライズ 8月17日(水)13時1分配信

●スマホは使いこなしても、PCリテラシーは……

 最近の若い人は「スマホは使いこなしているが、PCリテラシーが低い」と、もっぱらの話題になっています。以前の連載記事にもありましたね。

【画像】学生の“スマホでフリック入力”と“PC入力”の文字数(10分当たり)を比べた結果

 先日も「NEWS ZERO」で「"スマホ"でレポート"超速"入力」として取り上げられていました。私が講師をしている日本ビジネスメール協会認定講師のセミナー風景が紹介されるということで、私も見ていました。

 そこでは、学生はPCでの文書入力より、スマホでの入力が圧倒的に速いということが取り上げられ、同じ文書を入力するのにPCとスマホでどれくらい時間の差が出るのかを、実際に学生にやってもらう場面もありました。

 私も常々、学生の文書入力速度があまりにも伸び悩んでいることが気になっていたので、彼らがどれくらいのスピードでスマホの文字入力ができるのか計測してみることにしました。

 情報リテラシーの授業で毎回行っているPCを使ったワープロ入力の後、自分のスマホで同じ文章を入力してもらい、10分当たりの文字数をPCとスマホで比べてみたのです。

 今回計測に参加してくれた学生16人のPCでの入力文字数は256~856文字(10分間)だったのに対し、スマホでの入力文字数は500~1040文字(10分間)という結果で、PCに比べて1.01倍~2.65倍の入力量を記録、平均でも1.67倍の文字数でした。スマホでは、全員が10分間で450文字以上を入力できるということになります。なお、スマホの方が入力文字数が少なかった学生のうち2人は、スマホでローマ字入力をしていました。

 PCでは500文字程度でも、スマホでは1000文字以上を入力できる学生もいます。さらに、PCでは入力文字数が375文字程度だったある学生に至っては、スマホでは995文字というかなり速い文字入力ができるという結果でした。

 ちなみに、日本情報処理検定協会の日本語ワープロ検定試験での速度目安としては、「10分間の入力文字数は2級500文字以上、1級700文字以上、初段800文字以上」です(ただし、漢字含有率や、ミスによる減点文字数は各級によって差があります)。

●持てる能力を生かすべし!

 この結果を見た私は、「スマホでこれだけ早く入力できるなら、この能力を活用すべきでは?」と思ったのです。

 もちろん、PCでしか利用できない機能やソフトウェアを考えると、PCが使えないのは困りますが、単純に文字入力だけならスマホで能力が発揮できるわけです。彼らにとって、この能力をPCで実現するためにはそれなりの訓練時間がかかりそうですし、持てる能力を生かすのもありなのではないかと思うのです。

 もちろん、会社で勤務時間中に私用のスマホを使われても困るので、社用のタブレット端末や携帯(スマホ)を使ってもらうのが良いかもしれません。

 それぞれが持っているスマホの機種が違うので“一斉に研修”というわけにはいきませんが、PCリテラシーと併せてスマホのリテラシーを強化していけば、彼らはもっと能力を発揮してくれるかもしれません。

 賛否両論ある問題ですが、私個人としてはスマホでリポート作成は「あると思います!」(もうかなり古いですね)

最終更新:8月17日(水)13時1分

ITmedia エンタープライズ