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長野 国内FA権取得も“生涯巨人”本当か

東スポWeb 8月17日(水)16時45分配信

 2位の巨人は16日の中日戦(ナゴヤドーム)に2―0で勝利。長野久義外野手(31)の出場選手登録日数が16日で7年に達し、国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たした。球団側はシーズン終了を待って、本格的な残留交渉に入る。現時点で権利行使の可能性は低いとみられるが、それでも“生涯巨人”と決めつけるのは早計かもしれない。

 長く第一線で戦い続けてきた野球選手にとっての“記念日”にも、長野の表情は相変わらずだった。本紙を含めた報道陣が、FA権取得の反応を聞こうとしていると察するや「何も話しませんよ~」といたずらっぽい笑みを浮かべて逃げ回る。

 最終的には「チームメートや監督、コーチ、裏方の皆さん、今までお世話になった方に感謝したい」と長野らしい殊勝なコメントを口にしたが、権利行使の意思に関しては「今は目の前の試合に集中したい」と語った。

 球団の反応も同様で、交渉役の堤GMは「彼もチームも、現在は逆転優勝を目指して必死に戦っている最中。しかるべき時期が来たら、本人の意思も尊重しつつ、きっちりと話し合いの場を持ちたい」と話した。

 FA権を行使するかどうかについては、手にした選手個人の判断だ。ただ長野に関しては過去の経緯から、権利行使して移籍先を探るという選択は考えにくい。2度のドラフト指名拒否を経ての巨人入団だっただけに、周囲も“生涯巨人”を信じて疑わないフシがある。

 ただ、球界内にはそう単純に見ていない球団がどうも存在する。あるパ球団の関係者が「最近飲んだ読売関係者から聞いたんだけど、長野って、意外と親会社の評価がシビアなんだってね。球団が手放すとは思えないけど、交渉の行方に注目している球団もあるようだよ」と明かした。

 今季は選手会長を務める長野だが、読売上層部がグラウンド外での派手な行動に眉をひそめているのは確かだ。つい先日も横浜のキャバクラで週刊誌の直撃を受けたばかり。最近の巨人では「コンプライアンス順守」が何より重要視されており、FA残留交渉の席では、そうしたグラウンド外での“失点”が条件に大きく影響する可能性がある。

 今季の長野は打率2割8分6厘、8本塁打、35打点(16日現在)。復活を印象付けている坂本と比較すれば見劣りするものの、純粋なプレーヤーとしてみれば、球界では今も貴重な右の強打者だ。長野を評価する他球団は、そうした巨人内部の特殊事情に付け入る隙を見いだしているようなのだが…。

 過去、本紙には「実はイタリア球界に興味がある」と真顔で明かしたこともある男だけに、FA権を手にした現在の心境はまったく不明。長野はオフにどう決断を下すのか、今後の交渉の行方から目が離せそうもない。

最終更新:8月17日(水)16時45分

東スポWeb

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