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【レスリング】銅メダル逃した井上智裕 妻の支えで5位入賞

東スポWeb 8月17日(水)16時45分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ発】レスリング男子グレコローマンスタイル66キロ級3位決定戦(16日=日本時間17日)で、井上智裕(29=三恵海運)はボルクバゼ(ジョージア)に0―1で敗れ、メダルを逃した。初戦で黒星を喫し、敗者復活戦で昨年の世界王者に勝利してメダルマッチに臨んだが、あと一歩及ばなかった。

 井上は「敗復と3決の間が短く、課題の体力が出てしまった。メダルは取れなかったが、悔いは残ってない。自分の力は出せた」と語った。

 4年前のロンドン大会出場はかなわず、一度は第一線から退いたが、教員として指導の一環で出場した2012年全日本選手権で優勝。再び五輪への意欲が湧いてきた。しかし現役生活と教員の両立は難しい。苦悩する夫の姿を見ていた妻の裕美さん(30)が「あのころは怒りっぽくてイライラしていた。『レスリングがやりたいならやりなさいよ』と言いました」と後押し。安定した教員の職を辞し、拠点となる母校・日体大がある横浜へ引っ越した。

 家族を養うために、1年前まで練習の合間に宅配ピザの配達バイトを週5日でこなした苦労人。それでも「とても生き生きとしていた」(同)。家庭では裕美さんが食生活を徹底管理。体質改善に成功し、減量にもダメージがなくなった。

 しっかり者の妻に心身ともに支えられながら、五輪出場を実現させ、5位入賞を果たした。井上も「家族にメダルを取って恩返ししたかった。できなかったが、今はありがとうと言いたい」。地道な努力が報われた。

最終更新:8月17日(水)16時45分

東スポWeb