ここから本文です

子宮頸がんワクチン研究者「実験捏造」と書かれ、ウェッジを提訴

弁護士ドットコム 8月17日(水)18時50分配信

子宮頸がんワクチンの副作用を研究している信州大医学部の池田修一教授は8月17日、研究結果を捏造したと書かれ、名誉を毀損されたとして、出版社ウェッジと当時の編集長、記事を執筆したジャーナリストを相手取り、東京地裁に提訴した。約1100万円の損害賠償や謝罪広告の掲載などを求めている。

子宮頸がんワクチンの接種をめぐっては、健康被害を訴える報告が約3000件あり、厚労省が2013年度から副作用を研究している。池田教授はその研究代表者。ウェッジは、池田教授が発表した研究について、今年6月、月刊誌「Wedge」(7月号)上に、「子宮頸がんワクチン薬害研究班 崩れる根拠、暴かれる捏造」という記事を掲載していた。

記事では、池田教授が今年3月に発表した副作用の原因を探る研究で、池田教授が自説に都合が良いデータのみを選んだと報じた。現在、池田教授が所属する信州大が調査委を立ち上げ、不正がなかったかを調査している。

これに対し、池田教授側は、3月の発表は研究班の代表として、ほかの所属メンバーの研究成果を公表しただけだと主張。プロジェクトの研究者はそれぞれ独立しており、自身は問題となった研究への関与や指示をしたことはなかったとしている。

ウェッジ側は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「本件記事は十分な取材に基づいたものであり、法廷の場で真実を明らかにしていきます」と回答。記事を執筆した医師でジャーナリストの村中璃子氏は、フェイスブック上で次のようにコメントした。

「周到な取材と科学的検証に基づいて執筆した、子宮頸がんワクチンのマウス実験に関する科学不正を指摘した記事に対し、医学部長で副学長という立場にもあり、厚労省の指名を受け、税金を使って研究を行う大先輩の医師が、科学の問題を科学の場で反証することをせず、法律の問題にすり替えてきたことを極めて遺憾に思います」

弁護士ドットコムニュース編集部

最終更新:8月17日(水)19時41分

弁護士ドットコム

いかにして巨大イカを見つけたか
人類は水中撮影を始めたときから巨大イカ(ダイオウイカ)を探し求めてきました。しかしその深海の怪物を見つけることは難しく、今まで撮影に成功したことはありませんでした。海洋学者であり発明家でもあるエディス・ウィダーは、ダイオウイカの初の撮影を可能にした知見とチームワークについて語ります。