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ビゼンクラゲの価格が急落 中国景気失速で有明海の“救世主”がピンチ

qBiz 西日本新聞経済電子版 8月17日(水)11時10分配信

 有明海漁業の救世主的存在だったビゼンクラゲの取引価格が大幅に下落している。中国で高級食材として需要があり、輸出量が増えて高値を付けていたが、中国経済の失速で需要が落ち込んだとみられる。有明海では取れなくなったタイラギなどに代わる貴重な収入源で、県内の漁業者から心配する声が出ている。

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 ビゼンクラゲは傘の直径50~70センチで、大物は重さ約30キロ。昔は引っ掛かると漁網が破れる厄介者とされていたが、ここ10年は中華料理の前菜や酢の物の食材として、国内外の業者による取引が活発化。乱獲を防ぐため、福岡、佐賀両県の有明海区漁業調整委員会は昨年、7~10月だけ漁を解禁する規制を始めた。

 ところが、県有明海漁協大浦支所によると、今年の取引額は1キロ230円前後で低迷。14年の500円、15年の350円と比べ半値近くになっている。今夏の水揚げ量は昨年と同水準でだぶついているわけではなく、クラゲ専門商社くら研(神奈川県茅ケ崎市)の福田金男社長は「中国の景気失速が原因。ぜいたく品の消費は落ち込み、安物を求める傾向が価格を押し下げている」とみる。

 ノリ養殖も営む太良町の漁業渋谷浩之さん(45)は「クラゲ漁は重くて肉体的にきついが、不作気味のノリ養殖を補う大切な仕事。このまま低価格が続けば、燃料費も割に合わなくなる」と気をもむ。

 九州農政局佐賀支局によると、クラゲを主に示す「その他の水産動物類」の県内の水揚げ量は11年まで年間30~100トン前後だったが、取引の活発化や個体数の増加で12年は3500トンと爆発的に拡大、13年は5488トン、14年も3230トンで推移してきた。

 一方、タイラギは有明海の環境異変で戦後最長の4季連続休漁が続いている。

西日本新聞社

最終更新:8月17日(水)11時10分

qBiz 西日本新聞経済電子版

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