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グリーン車より上の「イ」 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」先頭車登場 「黒い瑞風」で試運転へ

乗りものニュース 8/17(水) 11:32配信

グリーン車より格上の「イ」

 2017年春の運行開始が予定されている、JR西日本の豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。そのシンボルともいうべき先頭車両が2016年8月15日(月)、ついに姿を現し、報道陣へ公開されました。

 この日の15時頃、車両の製作を担当した近畿車輛(大阪府東大阪市)から、新大阪駅近くにあるJR西日本・網干総合車両所宮原支所(大阪市淀川区)へ搬入された、「瑞風」の先頭車2両。本来は、2015年3月まで大阪と札幌を結んだ寝台特急、初代「トワイライトエクスプレス」を思い起こさせる深緑色に塗装されているはずですが、この日は全体を黒いラッピングシートで覆った状態で公開されています。

 その車体には、「キイテ87-1」「キイテ87-2」という形式番号が記載されていました。「キ」は、かんたんにいえばこの車両が「ディーゼルカー(気動車)」であること、「イ」はグリーン車よりも上である「1等車」、「テ」は「展望車」を意味。ちなみにグリーン車は「ロ」で、普通車は「ハ」。つまり1等車から順に「イ」「ロ」「ハ」です。

においを感じたり、星空を眺められる展望車

「瑞風」の先頭車両、その最大の特徴は、なんといってもその先頭部に設けられた展望デッキです。丸みを帯びた先頭部のなかでもひときわ目立つ5本の手すり、その内側にあるデッキは、列車の最後尾になる側を開放。乗客が直接、風を感じることができます。運転席はその上部に設置されており、かつてのボンネット形特急列車を彷彿とさせる姿が印象的です。

 展望デッキの後部車内は展望スペースになっており、屋根まで届く窓が印象的です。ここはフリースペースとして、乗客が気軽に利用できるとのこと。車両設計を担当したJR西日本車両設計室の大森正樹課長は「展望デッキで森や海のにおいを感じたり、屋根まで届く窓から満天の星空を眺めたりと、西日本にある美しい自然を存分に楽しめるようにした」と胸を張っていました。

 床下には、動力源となるディーゼル発電機をはじめ各種機器類がぎっしりと詰まっています。「瑞風」は、搭載するディーゼル発電機とバッテリーによる電力でモーターを駆動させる方式の気動車であるため、線路上空へ電気供給用の架線がない区間でも自走が可能。運行は「山陽コース」「山陰コース」など5コースの予定です。

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最終更新:8/17(水) 13:25

乗りものニュース