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【リオ五輪】タカマツの強さの理由を紐解く <編集部コラム>

バド×スピ!/バドミントン・マガジン 8/17(水) 21:44配信

世界ランク1位の実力を紐解く

8月16日に開催されたリオ五輪・バドミントン競技6日目は、女子ダブルス準決勝が行なわれ、日本の高橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)が出場した。

試合は韓国ペアを2-0のストレートで下したタカマツが、見事決勝戦進出を決めた。これにより、2人の銀メダル以上が確定。日本にとっては、前回のロンドン五輪で銀メダルを獲得した藤井瑞希/垣岩令佳に続く、2個目のメダルも決まった。

そのタカマツと決勝戦で対するのが、デンマークのリターユール/ペデルセンの2人。ベテランの2人は準決勝のユー・ヤン/タン・ユァンティン(中国)戦をファイナル勝負の末に下し、決勝の切符をつかみとった。オリンピック決勝は初。昨年の世界選手権準優勝の実績があり、攻撃力が高いペアだ。

ここでは、明日18日に行なわれる女子ダブルス決勝をより楽しく観戦するために、タカマツの「強さ」にクローズアップ。2人が世界の強豪に屈しない強さの理由について紹介しよう。


日本バドミントン界史上初となる、金メダル獲得に王手をかけた高橋/松友。高校時代からペアを組んで築いた2人のコンビネーションは、世界でもトップクラスの評価を得ている。

この2人の得意スタイルは、後衛の高橋がスマッシュなどの攻撃で相手の守備陣形を崩し、前衛の松友がチャンス球を決める王道パターンだ。バドミントンでは一般的な戦術だが、トップクラス同士の試合では、このパターンが簡単には決まらない。世界レベルになればレシーブも堅く、女子同士だとスマッシュが一発で決まることも稀だ。また、少しでもスマッシュの球が浮いてしまえば、たちまちカウンターで攻守が入れ替わり、攻撃の主導権が相手に移ってしまう。

そこで効いてくるのが、高橋の「緩急」を使ったアタックだ。スマッシュは野球でいうストレートで、スピードも初速300~400 キロといわれている。また、カット・ドロップという技は、球速が遅くなるのでチェンジアップなどに例えられるが、とくにドロップは球足が短く、ネットの手前ギリギリに落ちてくる。レシーバーはタイミングが外されるうえに、ネット前に動いて拾うため、余計な動作が増える。当然止まった状態でスマッシュをレシーブするのと、前後に揺さぶられながらレシーブするのとでは、レシーブの「質」に違いが出てくる。

バドミントンは、1秒の間にシャトルが1~2往復するほどスピーディーな競技だ。一瞬でもレシーバーが迷ったり、反応が遅れて返球が甘くなれば、ネット前で待ち構える松友の餌食となるため、相手ペアにとっては高橋の豊富なショットバリエーションが大きなプレッシャーとなるのだ。

高橋が強烈なスマッシュ、そしてレシーバーが迷う配球を駆使してチャンスを演出し、相手が崩れて生まれた甘い球を前衛の松友がバシッ! と決める--。こんなシーンが多くなればなるほど、2人が勝つ可能性はどんどん高くなってくる。

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最終更新:8/17(水) 22:08

バド×スピ!/バドミントン・マガジン

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