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入院費、全国平均17%上回る 岡山市の国保加入者の医療費

山陽新聞デジタル 8月17日(水)11時16分配信

 岡山市は、国民健康保険(国保)加入者の医療費や疾病傾向について、2015年度に実施した調査結果をまとめた。1人当たり入院医療費は全市町村データがある13年度の比較で全国平均を17・4%上回る上、特定健診受診率は14年度に全国平均を8・68ポイント下回っており、医療費適正化や健康寿命延伸を図る上で課題が多いことが明らかになった。

 分析は10年度以来5年ぶり2回目。13年度の医療費は被保険者数が前年度に比べ1007人減ったにもかかわらず、約7億円(1・1%)増の約597億円。高齢化や高度医療費増の影響などで、外来医療費と調剤費が伸びた。1人当たり入院医療費は13万9633円で全国平均に比べ2万715円、外来医療費は13万5092円で1万9707円それぞれ高かった。

 年齢別(原則5歳ごと)では55~59、60~64歳を除き、30歳以上で1人当たり医療費が全国平均より高い。70~75歳は全国平均を21万8387円上回る78万7211円で、医療費全体を押し上げる要因になっている。

 疾病状況の分析などは14年度の診療報酬明細書(レセプト)について実施。疾病は21分類しており、循環器が15・5%で最も多い。続いてがん(新生物)12・5%、内分泌12・3%、消化器8・3%、呼吸器7・4%、精神6・9%―など。

 13年度について糖尿病、腎不全など生活習慣病関連の医療費は前年度に比べ増加。生活習慣病関連の1人当たり医療費は65歳以上で全国平均を上回った。生活習慣病の受診率には地域差があり、例えば虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)の患者を中学校区別にみると、男性は香和、女性は御津、足守、香和、山南で割合が特に高かった。

 特定健診受診率は、14年度が26・36%で全国の35・04%より低かった。一方、メタボ該当率は、制度がスタートした08年度と14年度を比較した場合、男性が1・79ポイント、女性は3・64ポイント減少した。

 調査結果を踏まえ、市国保年金課は「高血圧などの生活習慣病に対する1次予防として適切な食生活の普及に力を入れていきたい」と話している。

最終更新:8月17日(水)11時16分

山陽新聞デジタル