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1967年、強烈な太陽嵐が「核戦争」を引き起こしかけていた

sorae.jp 8月17日(水)17時49分配信

誰もがその可能性を考えたくない、大国間の核戦争。今ではそのリスクも幸いなことに、だいぶ低くなってきました。しかし1967年、強い太陽嵐がアメリカの核攻撃の早期警戒システムを誤動作させ、核戦争が始まる一歩手前だったことがSpace Weather誌への報告からわかったんです。
 
当時、アメリカと旧ソ連は冷戦構造によって対立していました。そしてアメリカは核攻撃を防ぐために、核攻撃を察知できる「弾道ミサイル早期警戒システム(BMEWS)」を構築します。この防衛網を阻害するものは核攻撃の可能性アリとみなされたのです。
 
そして1967年の5月18日、天文学者たちは太陽に大きな黒点の集まりがあることを発見します。さらに5月23日にはニューメキシコやコロラドで巨大な太陽フレアが観測され、太陽を原因とする前例がないほどの強い磁気嵐が発生しました。それにより北半球に設置されていた弾道ミサイル早期警戒システムに障害が発生し、米軍司令官はこれを旧ソ連からの核攻撃の前兆かもしれないとして、米空軍による核攻撃を準備したのです。

しかし重大なアクションを起こす前に、北アメリカ航空宇宙防衛司令部は大きな太陽活動がなかったかを太陽観測所に問い合わせます。そして観測所は巨大な磁気嵐がおきており、それが防衛システムに影響している可能性を連絡。さらに後ほど磁気嵐が収まったことで、この警戒は誤認識だったことが判明するのです。
 
太陽フレアの活動による磁気嵐はこのように通信システム、そして人工衛星などに大きな影響をあたえることがあります。私達の今日の平和な暮らしも、もしかしたら薄氷を踏むような事件の上に成り立っているのかもしれませんね。

最終更新:8月17日(水)17時49分

sorae.jp

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