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熊野古道の危険箇所改修

紀伊民報 8月17日(水)17時2分配信

 和歌山県那智勝浦町市屋の熊野古道大辺路街道で、歩くのに危険性が指摘されていた箇所が、改修された。世界遺産への追加登録が見込まれる「二河峠」につながる古道で、地元の保全団体らは「これで安心できる」と話している。

 近畿地方整備局紀南河川国道事務所が1日に着工。高低差約3メートルの傾斜がきつい斜面に13メートルにわたってプラスチック製の階段を付け、谷側に手すりを設けた。改修は一部残っているが、ほぼ完了した。

 現場は、二河峠(那智勝浦町二河)近くの古道。2014年4月から始まった残土処分の工事で山林を切り開いた際、山の斜面にあった古道を約20メートルにわたって削り取った。町が古道の場所を間違って知らせたのが原因だった。その後15年4月、簡易階段を使って仮設の道を付けたが、歩く人から「怖い」という声が上がり、計画を早めて5月に新たな道を整備した。

 ところがこの道が、古道を歩く人から「傾斜が強く、通るのが怖い」という声が相次いだ。

 このため再度、山側にずらし、建築材を使って新たな道を整備した。

 熊野古道を保全する「なちかつ古道を守る会」の太田耕二代表(71)は「以前より恐怖を感じることなく歩けるかと思う」と話している。

最終更新:8月17日(水)17時2分

紀伊民報