ここから本文です

女性の起業増える

紀伊民報 8月17日(水)16時46分配信

 起業する女性が増えている。自分の好きなことを仕事にし、子育てなど家事と両立しやすい小規模創業が注目されている。

 日本政策金融公庫田辺支店(和歌山県田辺市)によると、2015年度の県内の創業融資は204企業。うち、42企業が女性の起業で、前年度に比べ2割以上増えた。半分以上が300万円以下の融資だという。

 榎本みほさん(38)は今年3月に田辺市あけぼのにヘアサロン「クラン」を開業した。美容師歴は15年以上。いつか店を持ちたいと思いながら、なかなか踏み出せずにいたが、昨秋決断すると、開業まではとんとん拍子に運んだ。

 住宅街にあり、歩いて来店する人も多い。サービスは一人ずつゆっくりと時間をかけて対応するのが特徴。客の相談に応じながら、髪形だけでなく心もリフレッシュしてもらえる接客を心掛ける。

 「初めての経営で苦労はあるけれど、勤めていたころと違ったやりがいがある。もっと多くの人にお店を知ってもらいたい」と意気込む。

 みなべ町西本庄の出合佐千子さん(39)は、1年半ほど前から天然石を使ったアクセサリーを作り始め、雑貨小売「プリュウム ドウ ランジュ」を設立した。

 手作り品の通販サイトで売り出したところ、「思った以上に好評」で、現在はサイトでの販売を継続しながら、みなべ町のホテル、白浜町の土産物店でも販売している。自宅を改修して「工房」を建設した。

 子育てを終えた世代の起業もある。田口明代さん(58)は3月、田辺市長野で空き家を改修して、パン店「アンパント」を開業した。子どものころ田辺市街で過ごしたが、県外生活が長く、「実際はIターン」という。

 金融機関も女性の起業に注目。創業相談の専用ダイヤルを設けたり、女性の創業事例集を発行したりして、支援している。

最終更新:8月17日(水)16時55分

紀伊民報