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欧州債:スペイン債リターン、ユーロ参加国で首位-ECB頼み

Bloomberg 8月17日(水)1時23分配信

16日の欧州債市場では、スペイン国債の過去3カ月のリタ-ンがユーロ参加国の中で最高となっている。欧州中央銀行(ECB)の国債購入プログラムが政治混乱から同国債を守っている格好だ。

英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択したことを受け、ECBが月額800億ユーロの国債購入プログラムの期限を2017年3月以降に延長するとの観測が高まった。これが国債利回りを押し上げ、イタリアやスペインなど高利回りの国債へと投資家らを駆り立てた。両国は政治混乱と銀行界の危機に見舞われているものの、国債需要はほとんど影響を受けていない。

ラボバンク・インターナショナルの金利ストラテジスト、リン・グレアムテーラー氏(ロンドン在勤)は「ECBの緩和拡大への期待」が国債の支援要因だとし、「国特定のリスクに関して言えば、ECBが講じた措置によりかなり守られているようだ」と語った。

ブルームバーグ世界債券指数によれば、スペイン国債の過去3カ月のリターンはプラス4.8%と、ユーロ参加国の中で最高。これに対し、イタリアはプラス3.8%、ドイツは2.2%だった。

ロンドン時間午後3時23分現在、スペイン10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.98%。11日には0.913%まで下げ、過去最低を記録。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格はこの日、0.445下げ108.905。5年物利回りはこれまでの最低となる0.097%まで低下する場面もあった。

欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは3bp上昇のマイナス0.04%。

原題:Spain’s Bonds Outperform Peers as ECB Masks Domestic Crises(抜粋)

Anooja Debnath

最終更新:8月17日(水)1時23分

Bloomberg