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日本株は3日ぶり反発、原油続伸と急速円高止まる-資源や輸出、金融

Bloomberg 8月17日(水)7時57分配信

17日の東京株式相場は3営業日ぶりに反発。海外原油市況の続伸や為替市場での急速な円高一服が好材料視され、鉱業や石油など資源株、輸送用機器など輸出株、鉄鋼など素材株、銀行など金融株中心に買われた。

TOPIXの終値は前日比12.66ポイント(1%)高の1311.13、日経平均株価は149円13銭(0.9%)高の1万6745円64銭。

みずほ信託銀行の中野貴比呂シニアストラテジストは、「1ドル=100円を超える円高では口先介入への警戒感が出やすく、現時点では円買いが持続する水準ではない。このことは日本株の下値抵抗力を強める」と指摘した。

16日のニューヨーク原油先物は1.8%高の1バレル=46.58ドルと続伸し、終値で7月12日以来、およそ1カ月ぶりの高値を付けた。ドル下落が材料視され、9月の石油輸出国機構(OPEC)非公式協議への期待も広がった。

同日の海外為替市場では、米国の早期利上げは困難との見方から一時1ドル=99円50銭台までドル安・円高が加速。100円割れは、英国国民投票の欧州連合(EU)離脱選択を受けた6月24日以来だ。しかし、きょうの東京市場ではドルに見直し買いが入り、午後には101円10銭台まで円安方向に戻した。ニューヨーク連銀のダドリー総裁はインタビューで、「追加利上げが適切となる時期にじわじわと近づいている」と述べ、米金融当局が9月にも利上げに動く可能性に言及した。

1ドル=100円を超す円高が定着すれば、輸出企業を中心とした企業業績の先行き懸念が再燃しかねないだけに、円高の勢いがひとまず止まったことは投資家心理に好影響を与えた。内藤証券の田部井美彦投資調査部長は、「きのうの円高局面で先物売りが膨らんだが、1ドル=99円台で何とか円高が止まり、ドル・円と日本株に買い戻しが入った」と言う。トヨタ自動車の今期の為替前提は1ドル=102円。メリルリンチ日本証券の8月のファンドマネジャー調査によると、世界の投資家の日本株配分状況はマイナス1%と前月のマイナス7%からやや好転したが、今後オーバーウエートしたい地域では日本はマイナス8%と前月から5ポイント悪化、円高が引き続き重しと分析している。

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最終更新:8月17日(水)15時44分

Bloomberg