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【ベトナム】グンゼが北部にミシン糸工場、TPP見据え

NNA 8月18日(木)8時30分配信

 グンゼは、北部ハナム省でミシン糸を生産する。環太平洋連携協定(TPP)の発効を見据え、主にベトナムで縫製用の糸の調達を強化したい日本のアパレルブランドに出荷する。
 
 現地法人グンゼハノイがドンバン第2工業団地で新工場の建設に入った。来年3月に完成を予定し、外部から調達した原糸を加工して縫製工場に供給する。撚糸(ねんし)、染色、捲(ま)きまで一貫生産する体制を段階的に整え、色を含めると1万アイテム以上のミシン糸を縫製メーカーに出荷する。グンゼハノイの資本金は330万ドル(約3億3,000万円)。
 TPPの関税メリットを享受するには、加盟国内で製糸、織布、縫製の3工程を行う原産地規則が原則となるが、ベトナムは川上~川中工程で作られる糸や生地を中国などに依存する。グンゼが進出することで、供給先の日系アパレルブランドなどは縫製前のミシン糸をベトナムで確保できるようになる。またグンゼとしても納期短縮につながり、顧客の要望に柔軟な対応が可能となる。今後はTPP加盟国内で原糸の供給を受けることが課題。
 グンゼはインドネシア、中国、バングラデシュでミシン糸を生産しており、ベトナムは海外4カ国目となる。日本の品質水準をクリアするためには、糸の滑りや強度、色のムラや色落ちのなさといった面で「品質を安定させて他の国の糸と同じように安心して使えるようにすること」(グンゼハノイの鈴木正社長)が重要となる。日本人技術者2人を配置して品質を高め、地場アパレルメーカーなどからのニーズの発掘も目指す。
 グンゼはホーチミン市で現地法人グンゼベトナムを通じて肌着を生産している。

最終更新:8月18日(木)8時30分

NNA