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台湾、中国大陸依存からの脱却目指す「新南向政策」綱領採択

中央社フォーカス台湾 8月18日(木)16時0分配信

(台北 18日 中央社)蔡英文総統は16日、林全行政院長(首相)や李大維外交部長(外相)らを招いての「対外経済戦略会談」を開き、中国大陸への依存から脱却し、東南アジアや南アジアなどとの関係強化を目指す「新南向政策」の政策綱領を採択した。5月に発足した蔡政権は同政策を重要な経済戦略の一つに位置づけている。

綱領では、東南アジア諸国連合(ASEAN)や南アジア、豪州、ニュージーランドと経済、科学技術、文化などの分野でつながりを強め、「経済共同体意識」をつくることなどが長期目標として掲げられた。ただ、中華民国(台湾)は現在、中国大陸の圧力によりアジアのどの国とも国交を結べていない。

新南向政策について、中華民国工商協進会の林伯豊理事長は17日、方向性は正しいと一定の評価を示した一方、台湾が外交関係のないASEAN諸国と貿易を行うためには国際社会の協力が必要で、必然的に中国大陸を重視することになると語った。

このほか、与党・民進党の上層部が同政策の「司令官」と見なし、総統府から駐シンガポール代表に任命されていた江春男氏が今月上旬、飲酒運転により辞任に追い込まれるなど、予期せぬ事態も起きている。

(楊淑閔、謝佳珍/編集:杉野浩司)

最終更新:8月18日(木)16時0分

中央社フォーカス台湾