ここから本文です

【卓球】涙の銅メダル! 国民的ヒロイン「愛ちゃん」の今後

東スポWeb 8月18日(木)5時59分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ発】涙の銅メダルだ。16日(日本時間17日)、卓球女子団体3位決定戦が行われ、福原愛(27=ANA)、石川佳純(23=全農)、伊藤美誠(15=スターツ)の日本はシンガポールに3―1で勝ち、銅メダルを獲得。2012年ロンドン五輪の銀に続くメダルに、チーム最年長の福原は歓喜の涙を流した。若手の突き上げを肌で感じ、主将の“禅譲”も済ませたことで20年東京五輪の出場はいったいどうなるのか。卓球を人気スポーツに押し上げ、国民的ヒロインとなった「愛ちゃん」の今後は――。

 2勝1敗で迎えた第4試合を任された最年少の伊藤が銅メダル獲得となる勝利を決めた瞬間、ベンチで声を張り上げて応援していた福原は石川と抱き合うと涙があふれ出た。その姿は「泣き虫愛ちゃん」と言われていたころと重なった。

「涙が止まらなくなってしまったのは初めて。本当によかった。日本で応援してくださる方と同じで、私も祈ることしかできなかった。足を引っ張ってばかりで、みんなに感謝しています。今回の五輪はすごくいい試合もあったけど、悔しい試合も同じくらいあって、苦しい五輪でした」

 シングルスでメダルに届かなかった無念。勝利をつかみかけながらも惜敗した準決勝ドイツ戦の悔しさ。そしてそれらのショックを“帳消し”にする銅メダルの喜び。さまざまな思いが福原の涙に詰まっていた。15歳でアテネ五輪に初出場し、日本で卓球をメジャー化した功労者。銅メダルはそんな福原への“ごほうび”といえそうだが、気になるのは今後だ。次の東京五輪の時は31歳。試合後は「今は終わったばかりなので銅メダルのうれしい余韻に浸っていたい」と語るにとどめたが、イバラの道が待っていることもわかっている。

 第一人者として女子卓球界を引っ張ってきたものの、近年は若手の突き上げが激しい。今回のバックアップメンバーだった平野美宇(16=エリートアカデミー)は伊藤との「みうみま」ペアで14年ドイツオープンのダブルス史上最年少優勝。また、伊藤、平野とともに同年アジアジュニア選手権に出場し、中国を破って優勝の原動力となった早田ひな(16=希望が丘高)も成長株だ。

 東京五輪でのメダル獲得を見据えれば、世代交代を進めていくのは自然な流れ。村上恭和監督(58)は「この中から3人入るか1人落ちるか。理想はいつも言っている通り、2人が残って1人新人が出てくればいい。4年後も経験者が入ってくれば、中国に勝つチャンスもある」と指摘する。実際、今回はロンドン五輪で最年長だった平野早矢香さん(31)が抜けて伊藤がメンバー入り。となれば、4年後には福原がそうなってもおかしくはない。

 さらに、これまで福原が担っていたチームリーダーの役割も、石川が実践し始めている。準決勝ドイツ戦翌日の練習では、自ら福原や伊藤に「明日勝てばメダルだから頑張ろう!」と声をかけ、この日もチームメートに積極的に声をかけ続けた。「今まではそういうことはなかった」という石川だが「自分から声をかけようと思っていた。4年後はしっかりチームを引っ張れる選手でいたい」とキッパリ。どちらかというとプレーでチームをもり立ててきたエースに自覚も芽生え、福原からリーダーの座を譲り受ける態勢は出来上がっている。

 もちろん実力でメンバー入りを勝ち取れる可能性は残されている。だが、取り巻く環境は厳しい。これまでの激闘で満身創痍ということもあり、一旦はラケットを置いて休養ということも考えられる。そうなれば、今年4月に交際が明らかになった台湾の卓球選手、江宏傑(27)との結婚もあり得る。実際、リオ五輪に出場した江は「五輪終了後に(福原との)新たな情報をお伝えします」と進展を思わせるコメントをしている。愛ちゃんが見せた涙は事実上の“有終の美”を意味するものなのかもしれない。

☆いしかわ・かすみ=1993年2月23日、山口市出身。7歳で本格的に卓球を始め、小6で出場した2005年全日本選手権では大学生を破って3回戦に進出した。翌年春には初めて日本代表候補入り。11年に全日本選手権で初優勝した。初出場のロンドン五輪女子シングルスで4強入りしたものの4位に終わった。158センチ、51キロ。左シェーク・オールラウンド型。

☆ふくはら・あい=1988年11月1日、宮城・仙台市出身。3歳から卓球を始め、4歳の時に「天才少女」としてテレビで取り上げられると、一躍国民的アイドルに。15歳でアテネ五輪に初出場(4回戦敗退)してから4大会連続五輪出場。2012年に全日本選手権シングルス初優勝し、翌年に連覇を達成した。156センチ、48キロ。右シェーク・前陣速攻型。

☆いとう・みま=2000年10月21日、静岡・磐田市出身。2歳から卓球を始め、10歳で出場した11年全日本選手権では福原が持っていた史上最年少勝利記録を更新した。14年には平野美宇とのペアでワールドツアー・ドイツオープンのダブルスで優勝。史上最年少記録としてギネス記録に認定された。150センチ、45キロ。右シェーク・前陣速攻型。

最終更新:8月18日(木)7時14分

東スポWeb

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。