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「勝つ投資家」と「負ける投資家」の決定的な差

ZUU online 8月18日(木)19時10分配信

株式市場には2種類の投資家が存在する。利益を上げて勝つ投資家と、損をして負けている投資家だ。損をしている投資家は、「いつか利益を上げたい」と強く願い投資を続けているが、なかなかその時は訪れない。

筆者は投資を開始して1年半のあいだ負け続け、その後にやっと勝てるようになった。これまで多くの投資家に尋ねられたのは、「いつ、どんなきっかけで勝てるようになったのか?」という、負け組から勝ち組への転機だ。このコラムでは、勝てる投資家が、いつ、どのようにして勝てる投資家になっていくのかを解説してみたい。

■はじめは誰もが初心者「負け組」から「勝ち組」への転機は?

株式市場には、一定の割合で勝ち組投資家が存在する。勝ち組投資家の中には、毎年のように利益を上げ続け、莫大な利益を手にしている人もいる。しかし、そんなスーパートレーダーたちでさえ、初めて株式投資を行った時には、初心者であり、素人だった。

書籍などでスーパートレーダーたちの投資の経歴を読むと、ほとんどのスーパートレーダーは、初めから華々しい利益を上げたわけではなく、途中に大きな失敗を経験し、その後に大成功を収めたケースがほとんどだ。勝ち組投資家は、最初から勝ち組だったわけではなく、負け組からスタートし、どこかの時点で勝ち組へと変わっていくのだ。

■「負け組」投資家は負けている理由が分からない

全ての投資家は、最初から利益を上げ続けて大成功するわけではない。ビギナーズラックのように、最初に大きい利益を上げたとしても、それは続かず、どこかで損をすることになる。多くの投資家は、この状態からなかなか抜け出すことができない。

損失が続き、負け続けている状態から抜け出すためには、自分が損をしている理由、負けている理由を知らなければならない。負けている理由を知れば、それを改善することで、負けは少なくなるはずだ。

しかし、投資の世界では、不思議なことに負け続けているのに、自分の売買を振り返り、負けている理由を調べる人は、ほとんどいない。実は、これは不思議なことでもなんでもなく、「面倒くさい作業を避け、楽をして儲けたい」という私たちの本能が働き、売買を振り返らずに、次の売買へと突き進んでいるに過ぎない。これまでに損をしてきたのに、そのまま売買を続けたからといって、突然利益が上がり始めることはない。一定期間の売買の後に、損をして負けていることに気づけば、自分の売買を振り返り、損失の理由、負けている理由を知らなければならない。

多くの投資家が損をして負ける理由は、端的に考えれば、市場や銘柄への無知、リスク管理の欠如、売買サイズの崩壊、トレードルールの欠落など、単純なものだ。負けている理由を知れば、それを補い、強くなることで損失は減っていくのだ。あなたは、自分の売買を振り返り、負けている理由を知らなければならない。それを改善することで、負けは徐々に少なくなっていく。

■次に「自分が勝てる理由」を知り、実際の売買で実現する

自分が負けている理由を知り、それを改善するだけでは、負けが少なくなるだけで、勝てるようにはならない。勝つためには、新たに自分が勝てる理由を知り、身に着けていかなければならない。株式投資で勝つためには、優位性と呼ばれる「明らかに有利と考えられる性質」を、市場の値動きや自分の売買の中に取り入れていく必要がある。市場の値動きの中にも、投資理論や資金管理の中にも、至る所に優位性は存在する。そんな優位性を身に着け、取り入れていくことこそが、自分が勝てる理由になる。

勝っている投資家たちは、明確な狙いやターゲット、目標を定めている。分かりやすく言うと、その狙いとは、「市場におけるどのような値動きを獲りに行くか?」という、これから起こる値動きのイメージだ。勝っている投資家たちは、それぞれに自分の狙いを定めて、一定の環境や条件が市場に揃った時にだけ売買を行う。明確な狙いを定めて、環境や条件の成立を待ったとしても、百発百中で当たるわけではないので、狙い通りの値動きが再現されなければ、適切な損失に抑えて売買を終える。「上がって欲しい」と願うだけで、含み損失を放置するようなことはしない。

株式投資に真摯に向き合えば、投資家は自分の売買を振り返り、自分の損失の理由、負けている理由を探すようになる。それを改善した上で、勝つ理由を自分の売買の中に作るようになる。そうして、知識や理論、経験を蓄えて、自分の明確な狙いを定め、ルール通りの売買を続けると、いつしか目の前に、自分の狙った通りの値動きが再現されるようになる。この時、この投資家は、自分の勝ちパターンを確立し、勝ち組投資家の道を歩き始めることになる。

あなたは、予想や願望だけで毎日の株式投資に臨んでいないだろうか? これまで勝ってきた投資家、現在勝っている投資家は、勝つべくして勝つための行動を毎日繰り返している。あなたが負けている理由を知り、それを改善しよう。その後、あなたが勝てる理由を知り、それを身に着け、狙いを定めて売買できるようになろう。その行動の先に、狙い通りの値動きにおいて利益を上げられるようになった時、あなたは勝ち組投資家の仲間入りを果たす。

松下 誠(まつした まこと)
まこと投資スクール株式会社 代表取締役
2001年2月に株式投資と商品先物投資を開始。1年半で1,500万円の資金を失うも、諦めることなくトレードを学び、厳格な資金管理とトレードルールを作り上げた。直接指導した投資家は3万人以上に及ぶ。松下誠が運営する投資情報サイト「インベスターズクリニック」

最終更新:8月18日(木)19時10分

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