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【高校野球】プロで活躍できるのは? 12球団スカウト「本当の評価」

東スポWeb 8月18日(木)16時32分配信

<ズームアップ甲子園>第98回全国高校野球選手権大会は、リオ五輪にも負けないくらい連日、球児たちのドラマで盛り上がっているが、ネット裏ではプロスカウトたちが金の卵たちを念入りにチェック。大会前から評判が高かった、あの投手はプロでも活躍できるか、大会期間中に新星は現れたか…。スカウトたちに聞いた。

【寺島成輝(なるき)投手(3年)=履正社(大阪)】多くのスカウトが大会ナンバーワンに推したMAX150キロ左腕。楽天の早川チーム統括本部副会長補佐は「高校だけでなく大学、社会人とすべてを入れても一番の逸材。技術はもちろん、頭の良さも際立っていて、自分の力をずっと温存しながら投球ができる。ここぞというところだけ力を入れている。そこにスライダー、カーブを織り交ぜたらプロの打者であってもそうは打たれないと思う」と大絶賛。中日・中田スカウト部長も「常に余力を残しているというか、目一杯投げなくても試合をつくれる。要所要所で力を入れたり抜いたりして、左であれだけバランスがいい投げ方をしているのは最大の魅力」とうなった。マイナス材料は、ほとんどない。広島・尾形スカウトは「課題としてはもう少しスピードが出れば」と言いながら「肩、ヒジの可動域が広くて、けがをしづらい。最近は左ではなかなか制球がいい投手がいない中、コントロールはいいし、自滅するタイプではない。しっかりゲームがつくれる」と評した。

【藤平尚真(しょうま)投手(3年)=横浜(神奈川)】185センチ、83キロのMAX152キロ右腕。オリックス・中川スカウトグループ長は「指のかかりがいいし、角度もあって球筋がいい。真っすぐは今すぐにでも通用するプロレベル。何より球持ちがいいし、バッターが差し込まれるから球速以上の速さを感じるのでは」と特A印をつけた。広島・苑田スカウト統括部長は「投げる以前に立っている時のバランス、雰囲気がいい。もちろん、体形のバランスも投げ方もいい」とし、広島・尾形スカウトも「元から身体能力が高い。一番即戦力に近いという評価。先発も後ろも両方できる。タイプとしては菅野(巨人)に近い。緩急が課題で、今でも十分だが、まだ伸びますよ」と断言した。

【高橋昂也(こうや)投手(3年)=花咲徳栄(埼玉】埼玉大会で37イニングで52三振を奪ったMAX152キロ左腕。広島・苑田スカウト統括部長は「左投手にしてはコントロールがいい。両サイドに投げ分けられるし、フォークも2種類投げ分けることができる。大きく伸ばしていけば、さらによくなる」と言い、楽天・早川副会長補佐は「杉内タイプ。左脚を軸にポンと回転して投げるきれいな投球フォーム」と分析した。しかしながら、プロで即通用するとの見方は多くない。中日・中田スカウト部長は「パワー型で直球は速いし、独特なスライダーの軌道でキレも抜群。持って生まれた才能を感じるが、好不調の波が激しいところがある」と弱点も指摘した。

【今井達也投手(3年)=作新学院(栃木)】MAX152キロ右腕は初戦(2回戦)の尽誠学園(香川)戦で13奪三振の完封勝利をマークし、今大会でもっともスカウト陣の評価を上げた。「将来性抜群で今後は大きく伸びる素材。大会前はB評価だったが、Aに変わると思う」と巨人・山下スカウト部長が言えば、中日・中田スカウト部長は「天性の柔らかさというか、しなやかさを持っている。ひ弱さもあるが、キャッチボールを含めてパッとひと目見ていい投手だな、とほれぼれするような球を放る。スカウトというものは今井みたいなタイプが好きなんですよ」。広島・尾形スカウトは「これからの伸びしろでいったら一番。フォームのバランスが素晴らしい。マエケン(ドジャース・前田)みたい」と話した。

【堀瑞輝(みずき)投手(3年)=広島新庄(広島)】昨夏に続いて甲子園で力を発揮したMAX148キロ左腕は、高校の先輩、巨人・田口に続く逸材ともっぱらだ。ヤクルト・小川シニアディレクターは「もともと堀の評価は高かった。1回戦(対関東第一=東東京)で(延長12回)177球を投げても球速が落ちないところを見るとスタミナもあるタイプ。先発型だと思う。外角に決まる球がいい」。楽天・早川副会長補佐は「(中日の左腕)大野のような投手。負けん気が強くてコースを狙うとかじゃなくて、ストライクゾーンに『オラ!』って打てるものなら打ってみろという意気のある投球をする」とプロ向きの選手とみている。

【高田萌生(ほうせい)投手(3年)=創志学園(岡山)】MAX154キロ右腕は春のセンバツに続いて出場したが、初戦(2回戦)敗退。盛岡大付(岩手)に11安打10失点と打ち込まれたが、この試合でも150キロ台を出しており、スカウト陣の高い評価は変わらない。中日・中田スカウト部長は「高田は松坂2世の呼び声もあるけど、私は桑田タイプとみている。いい投げ方をしていてコンスタントに力を出せるし、ハート面もある」とマークしている。

【藤嶋健人(けんと)投手(3年)=東邦(愛知)】エースで4番で主将。投打の“二刀流”で注目を集めているが、スカウトの多くは投手としてよりも、打者として二重丸をつけている。1回戦の北陸(福井)戦では三塁打、本塁打、二塁打、さらに二塁打のサイクル超え。楽天の早川副会長補佐は「パンチ力があって、めちゃ振りするわけではないのに飛んでいく。1回戦では逆方向に本塁打。あれだけ飛ばせる打者はそうはいない」と褒めた。

【総評】野手では秀岳館(熊本)の九鬼隆平捕手(3年)、花咲徳栄・岡崎大輔内野手(3年)と秀岳館・松尾大河内野手(3年)の名前も挙がったが、スカウトたちの目には総じて“投高打低”に映った模様。中日・中田スカウト部長は「いい投手は自分のスタイルを持っている。寺島にしても藤平にしても今、プロでやっている投手以上のものを出す可能性がある。どちらもドラフト1位でいかないと獲れない投手」とも言い切った。

最終更新:8月18日(木)17時50分

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