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秀岳館が鍛治舎マジックで春夏連続の4強へ

デイリースポーツ 8月18日(木)12時7分配信

 「全国高校野球・準々決勝、秀岳館4-1常総学院」(18日、甲子園球場)

 秀岳館が継投で常総学院の反撃を振り切り、春夏連続の4強へ一番乗り。春夏の甲子園で熊本県勢として通算100勝を達成した。3点リードの九回2死満塁からエースの有村を投入するなど、高校野球解説で著名だった鍛治舎巧監督(65)のさい配が際立った。

 一塁走者が帰れば同点、一発が出れば逆転の場面で鍛冶舎監督は背番号1をマウンドへ送った。「こういう場面には慣れてますから。信頼して送り出しました」と指揮官。そのために九回裏の守備が始まる前から有村をブルペンで準備させた。

 「ごちゃごちゃしたら行くから。頼むぞ」と声をかけ、イニングが始まると「試合の流れよりもブルペンの投球練習を見ていた」と言う。「直球の制球はいい投手なんですね。課題は変化球だったんですけど、ブルペンを見ていたらスライダーが低めに決まっていた。これなら大丈夫と思って」と迷わず交代を告げた。

 普通の高校生であれば緊張から押し出しを与えてもおかしくない。代わりばなに制球が定まらないケースを多々、見てきた。だが有村は代打・吉成に対し2ボールからスライダーでカウントを奪うと、4球目はチェンジアップで空振りさせた。最後はアウトコースへこん身のストレートを投じて見逃し三振。「九鬼がマウンドに来て、この打者はこうという配球を言ってくれた。九鬼を信じて投げました」と有村は冷静に振り返る。

 代打を送られた常総学院・石川は左投手に3三振を喫していたが「もちろん代打も予測してました。左が来るだろうなと。有村は左もしっかり抑えられるから1番なんです」と鍛冶舎監督。さらに試合巧者の常総学院を攻略するため「とにかく内野ゴロを打って相手を流れに乗せないように。試合前には外野の間を抜けと指示しました。こんなこと言ったのは初めてです」。序盤で2本のソロアーチで主導権を握ったのも、的確な分析と甲子園の野球を知り尽くす鍛冶舎監督らしいタクトがあった。

最終更新:8月18日(木)12時25分

デイリースポーツ

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