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【札幌記念】モーリスとタッグを組む天才モレイラの最新ニックネームはゴースト

東スポWeb 8月18日(木)21時55分配信

 大きな盛り上がりを見せてきたリオ五輪最終日の21日に行われる、GII札幌記念(芝2000メートル)。言わずと知れた夏のJRA最大のレースだが、今年はブラジル出身の名手とG�・4勝馬のコラボが目撃できる。騎手は香港で活躍を続けるジョアン・モレイラ(32)、馬は豪脚マイラー・モーリス(牡5)だ。今年春の香港=チャンピオンズマイルを優勝した当時のコンビで、相性はバッチリ――。今週末は競馬の最強MMコンビに注目だ。

 昨夏に7鞍を騎乗依頼した藤沢和調教師が「2001年に(短期免許で)来日したケント(デザーモ)以来の衝撃」と言えば、ドバイでその姿を目の当たりにした池江調教師が「半端ない。こういうジョッキーを待っていた」と東西トップトレーナーが最大級の賛辞を贈るのが、ジョアン・モレイラ。出身地のブラジルから南アフリカ、シンガポール、13年からは香港に移り騎乗機会8レース全勝など、数々の記憶と記録を樹立。ついに日本での短期免許取得にたどり着いた。

 生まれはブラジル南部に位置するクリチバ。かつてカズこと元日本代表FW三浦知良(現J2横浜FC)が所属したコリチーバFCの本拠地でもあり、日系人が多く在住している。幼少期からフットサルに興じたモレイラの体幹はここで鍛え上げられた。「ブラジル生まれならみんな将来はサッカー選手。僕は(途中から)違ったけどね」。やがてジョッキーを目指すようになり、その夢を実現した。

「(日本の武)ユタカさんは僕がジョッキーを目指す前から知っていた。世界中で活躍する憧れの人。また一緒に乗れるのはすごくうれしい」

 武豊の騎乗停止(21日まで)により1週スライドしたものの、“天才対決”第2幕(次週WASJ=ワールドオールスタージョッキーズ)を心待ちにしている。

 華麗なる手綱さばきから付けられた異名は“マジックマン”。本人は「マジックなんてないよ。僕は馬の能力を、ただ最大限に引き出すよう努めるだけ。そう呼ばれるのはうれしいけどね」と謙遜するが、現在そのニックネームは周囲を驚かせる進路取りから“ゴースト”(気付けば背後に忍び寄っている)とグレードアップしている。「札幌は一度しか来ていないのに、ファンが僕のことを覚えてくれている。競馬への情熱は世界で一番。そんな場所で乗れるのは感謝しかないよ」

 しかし、札幌記念に騎乗するGI・4勝馬モーリスに対する質問には表情を引き締め、言葉を選んだ。日本代表=年度代表馬に騎乗できる喜びと背負う使命感からくるものだ。

「僕が乗った中では間違いなくトップクラス、いやナンバーワンだね。チャンピオンズマイルの追い切りにまたがった時の衝撃は今でも忘れられない」

 モーリスを知ったのは無敵を誇る地元の英雄エイブルフレンド(3着)に騎乗した昨年暮れの香港マイル。今年5月のチャンピオンズマイルで騎乗依頼を受けたときは「とてもハッピー。モーリスは日本、いや世界で通用するトップホース。僕を選んでくれたことはすごく光栄なこと」。

 今回の札幌記念は初の2000メートルという課題を突きつけられる(2000メートル級は2200メートルのGII京都新聞杯=7着がある)が、「チャンピオンズマイルは遅い流れでもリズム良くリラックスしていた。距離への不安はまったくないよ。モーリスはパワーが素晴らしい馬。僕が乗った中では最高の感触だった。みんな勝ちたいだろうけど、モーリスを倒すのは難しいと思うよ」。

 確かに、はち切れんばかりに進化を続けるモーリスのシルエットはまさに怪獣と呼ぶにふさわしい。日本と香港のスーパースターが合体する北の大地は、その衝撃に震え上がることになる。

☆モレイラは昨夏札幌のWASJを計7勝で優勝。今回は初の短期免許での騎乗(13~28日)で、先週(13、14日)の札幌では19鞍で〈5・5・4・5〉。いきなり固め打ちを見せた。母国ブラジルで行われているリオ五輪については「もちろん興味はあるし、テレビも見ているけど、時差があるので騎乗に影響しない程度にしているよ」。

最終更新:8月19日(金)10時4分

東スポWeb

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