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リオ五輪~前半戦を振り返る<柔道編>

MEGABRASIL 8月18日(木)5時52分配信

男子は7階級、女子は5階級でメダルを獲得

8月5日(金)(日本時間6日(土))に行われた開会式で開幕したリオデジャネイロオリンピックも早いもので3週間近くが経過し、既に後半戦に入っている。

日本は、水泳、柔道、体操などの主要競技でスタートダッシュに成功し、いまだかつてないほどのメダルラッシュに沸いている。そんな前半戦を競技ごとに振り返ってみたい。

今回は日本のお家芸、柔道についてである。

柔道の初日、最軽量級では、柔道はまさに紙一重の競技だと改めて感じさせられた。そんな紙一重の競技で、日本代表の男子は全7階級にてメダルを獲得、女子は全7階級中5階級でメダルを獲得という素晴らしい成績を残した。

しかし、同じ色のメダルを取っても、選手の境遇、経歴などによって、かなり状況は異なるように思う。

1日目の男子60kg級の高藤、女子48kg級の近藤の銅メダルに続き、2日目、男子66kg級の海老沼匡、女子52kg級の中村美里はともに銅メダルを獲得した。

海老沼は、2012年ロンドン大会に続き、2回目の代表。ロンドン五輪では、準決勝での誤審騒動が記憶に新しい。当時の柔道は、技での勝負が決まらない場合、3人の審判による判定で勝敗を決めていたが、ビデオ判定にまで持ち込まれ、判定の結果が覆るということがあった。この準々決勝では勝ち進んだ海老沼だったが、銅メダルに終わっていた。世界選手権では3連覇しているが、五輪での借りを返すべく今大会に臨んでいた。残念ながら今回も銅メダルに終わってしまった。本人にとっては相当に無念だったと思う。

一方の中村も似たような境遇だ。世界選手権は3度制しているが、五輪では2004年北京大会で銅メダル、2008年ロンドン大会では初戦敗退で、今大会は何としても金がほしかったはずだ。笑わない柔道家として有名なようで、ぜひ金メダルを取って笑顔を見せてほしかったが、準決勝で世界ランキング1位の選手に惜しくも破れ、北京大会と同様に銅メダルを獲得した。

3日目は、男子73kg級の大野将平が日本柔道念願の金メダル、そしてロンドン大会で金メダルを取り野獣としてブレイクした女子57kg級の松本薫が銅メダルを獲得した。

大野は準決勝、決勝ともに一本で勝ち、勝っても多くを語らず、侍というか日本男児のたたずまいを感じさせられた。これぞ正当派の日本の柔道選手であると思わされた。

そして、野獣と呼ばれている松本だが、ロンドン大会ほどには野性味は感じられず、穏やかな感じを受けた。準決勝で敗れてしまったが、3位決定戦ではきれいな有効が決まり、銅メダルを獲得した。

4日目は、男子81kg級の永瀬貴規が銅メダル、そして女子63kg級の田代未来は準決勝で敗退し続く3位決定戦でも破れ今大会日本柔道では初めてのメダルなし、という結果になった。

田代は、五輪2連覇の谷本歩実がコーチを務めるコマツに所属しており、谷本によく似た選手のようなので、特に頑張ってほしかったが、残念な結果になってしまった。しかしこの結果を誰も責めはしないだろう。責められる必要はまったくないと思っている。本人が一番悔しいことだろう。まだ22歳と若いので、これからリベンジを果たすべく頑張ってほしいと思う。

5日目は、男子90kg級のベイカー茉秋、女子70kg級の田知本遥ともに金メダルを取ってくれた。田知本はお姉さんも柔道選手でリオ五輪を目指していたが選考されず、妹のフォローアップに徹したとのこと。姉妹2人で喜ぶ姿には感動させられた。

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最終更新:8月18日(木)5時52分

MEGABRASIL