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プラスアルファが客の心つかむ “技あり”農家民宿

日本農業新聞 8月18日(木)7時0分配信

 農家民宿に“プラスアルファ”のサービスを打ち出して、集客につなげている地域が相次いでいる。目玉はスイーツやひょうたんランプ、ペット同伴など多彩。これまで農家民宿に訪れたことがなかった客層の開拓につながっている。

スイーツ 本格派 テラスでどうぞ

 静岡県富士市の養鶏、野菜農家・山本明さん(68)、正子さん(67)夫妻が営む山野草が楽しめる農家民宿「やまぼうし」は、敷地内にケーキ店がある。息子の学さん(38)が東京の有名フランス菓子店で腕を磨き、開いた「ル パティシエ ヤマモト」だ。

 和風の民宿と同様、ケーキ店も和風。店先にはのれんが揺れ、和菓子店を思わせるたたずまいだが、ショーケースに並ぶのは「モンブラン」や果実を使ったタルトなど、洗練されたフランス菓子。

 山本さん夫妻が管理する山野草の庭を眺めながら、テラスで喫茶も楽しめるとあって、県内外から訪れる客も多い。

 「ケーキを買いに来た人が、ここの雰囲気を気に入って泊まりに来てくれたり、宿で提供したスイーツが口コミで広がって店の集客につながったりしている」と明さん。民宿とケーキ店が相乗効果を生み、客層が広がっている。

アート 幻想的な夜にうっとり

 アートで人を呼び込む農家民宿もある。長野県松本市の「KAJIYA(かじや)」を経営する石井裕士さん(34)だ。長野県に移住し、民宿を始めて3年。実家のある千葉県内でヒョウタンを栽培し、趣味だったひょうたんランプ作りが、宿の魅力を発信する源となった。

 ランプの作り方はこうだ。ヒョウタンの中身を取り除いて乾燥させ、きりで細かく穴を開け、模様を描いていく。電球にかぶせると、幻想的な模様が浮かび上がる。

 石井さんは、移住後もヒョウタンを作ってランプを制作し、民宿の一角にランプコーナーを作った。展示や手作り体験の他、1個1万円から販売する。決して安くはないが、このランプを目当てに全国から客が訪れるようになった。「ひょうたんランプが欲しくてインターネットで検索したらこの民宿にたどり着いた」と話す客もいるほど。購入が目的で訪れ、そのまま宿泊する人もいるという。

 石井さんは「ヒョウタンの明かりで心を癒やしてほしい」と呼び掛ける。

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最終更新:8月18日(木)7時0分

日本農業新聞

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