ここから本文です

《リオ五輪》日系ブラジル人の活躍に熱視線 2選手が銅メダル

上毛新聞 8月18日(木)6時0分配信

 リオデジャネイロ五輪で日系ブラジル人選手2人が相次いで銅メダルを獲得し、群馬県内外の日系社会が盛り上がっている。17日には常磐高出身の日系4世、杉町マハウ選手(31)がブラジル代表として陸上男子400メートル障害準決勝に登場。決勝には進めなかったが、関係者は健闘をたたえた。

◎ブラジルタウン「両国メダル取ったよう」

 体操の男子種目別床運動で、日系3世のアルトゥール・オヤカワ・マリアーノ選手(22)が銅メダルを獲得した。日本名は「ノリ」。10歳で体操を始めた。「自分にとってのヒーロー」と憧れる内村航平選手を上回る成績でメダルを手にした。

 「このメダルのために頑張った」。水泳のオープンウオーター女子10キロで銅メダルのポリアナ・オキモト選手(33)はテレビカメラを前に涙を隠そうとしなかった。日系4世。2歳で水泳を始め、遠泳に転向してから頭角を現した。

 ブラジル日本都道府県人会連合会の山田康夫会長(65)は「とにかくうれしい。活躍はブラジル日系社会の誇り。これで一層、日系社会も盛り上がる」と喜ぶ。

 大泉町で暮らすブラジル人も、日系人の活躍に熱視線を送っている。NPO法人ノーボーダーズ代表の宮崎マルコ・アントニオさん(51)は、日系選手のメダル獲得に「ブラジルと日本の両国がメダルを取ったようで、ダブルでうれしい」と笑顔を見せた。

 杉町選手は準決勝で敗退したが、常磐高陸上部の高木雅一監督(53)は「競技に向き合う姿は素晴らしい。後輩にいい刺激となっている」と話し、4年後の東京五輪出場にも期待した。

 杉町選手の祖母と知人で、ブラジル人学校日伯学園(同町西小泉)の高野祥子理事長(71)は「マハウ選手は、日本で練習を重ねてきたからこそ五輪の舞台に立てた。両国の期待を背負いながらの出場だったと思う。本当によく頑張った」とねぎらった。

最終更新:8月18日(木)6時0分

上毛新聞