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人気呼ぶ“短時間で炊きたて”

日本農業新聞 8/18(木) 7:00配信

 短時間の調理でご飯が食べられる炊飯器や冷凍保存容器の売れ行きが好調だ。手間が掛かる家庭での炊飯を敬遠した消費者の間で人気が高まっている。関連メーカーは新商品の投入や増産に乗り出しており、米の“お手軽調理”市場は、今後さらに拡大しそうだ。

新商品の投入や増産続々

 大手米卸・神明のグループ会社、神明精米(神戸市)は2月に投入した急速炊飯器「poddi(ポッディー)」を発売半年のうちに年間計画2000台を売り切った。「最短10分でご飯が炊ける」を売り文句にPRしたところ、注文が殺到。今月から増産に乗り出している。

 商品は、湿った空気で加熱処理した「ソフトスチーム米」を使うことで炊き上がる時間を一般的な炊飯器の約3分の1に短縮できる。「1.5合(270グラム)炊き」で、単身者や少人数世帯がターゲットだ。同社は「少量の炊きたてご飯をすぐに食べたい人が買い求めている」とみる。

 食品保存容器「キチントさん」シリーズを展開するクレハ(東京都中央区)は、昨年8月~今年7月までで、ご飯の冷凍保存容器の売り上げを前年同期比で3割近く伸ばした。容器は解凍時の加熱むらをなくすため、ふたに蒸気弁が付き、底面が盛り上がっているのが特徴。従来より、冷凍ご飯をおいしく食べられるのが売りだ。

 「一膳(180グラム)用」「大盛り(270グラム)用」の2種類で、購入層は50、60代が中心。調理の時短化が浸透し、冷凍ご飯が家庭で登場する場面が増えているため、同社は「今後も販売は伸びる」と見通す。今月からは新商品「小盛り用」(90グラム)も発売し、細やかな需要にも応える考えだ。

日本農業新聞

最終更新:8/18(木) 7:00

日本農業新聞