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子どもの長期入院に家族の滞在施設を 小児医療センター、院内に設置

埼玉新聞 8/18(木) 10:30配信

 難病の治療を受ける子どもの家族が滞在できる施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」が、埼玉県さいたま市中央区新都心に新築移転する県立小児医療センター内に開設されることが17日までに分かった。県内初で、病棟内に設置されるのは全国で初めて。子どもが治療で長期入院している家族は1人1泊千円で宿泊でき、経済的な負担を軽減する。

 マクドナルド・ハウスは世界42カ国358カ所にある。国内には東大病院(東京都文京区)の敷地内など11カ所。日本マクドナルドが設立した公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンが運営する。

 同所に建設が進む県立小児医療センターは12月27日に岩槻区から移転。新生児集中治療室と回復室を増床、小児集中治療室を新設する。小児がんや白血病、未熟児治療などに対し、高度専門医療の拡充を図る。このため、県内外から治療を受ける子どもや家族の増加が見込まれ、滞在施設の設置を検討。院内に施設を設け、運営と管理を同財団に委託することにした。

 ハウスは新しい小児医療センター6階の一角に開設。患者と家族が接する時間をより確保しようと初の院内設置になった。ハウスは約590平方メートル。約25平方メートルの部屋が7室、共用キッチンや共有スペースなどもある。

 利用できるのは、センターで治療中の20歳未満の患者と家族。滞在期間は最大4週間を検討している。医師の許可があれば、患者は家族とハウスで過ごせる。運営費用は、国内の団体からの寄付などで賄う。職員はボランティアで、今月より募集を始めている。

 同センター建設課は「患者と家族に、高度専門医療の提供に加え、快適な療養環境も提供したい」。財団は「子どもと家族が、安心して医療サービスを受けられるよう施設を通じて支援したい」と話している。

最終更新:8/18(木) 10:30

埼玉新聞