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HEY-SMITH、マンウィズと対バン「狼に負ける訳にはいかない」

MusicVoice 8月18日(木)14時18分配信

 今年結成10周年の6人組メロディックパンクバンド、HEY-SMITH(ヘイスミス)が9日、東京・赤坂BLITZで全国ツアー『HEY-SMITH“STOP THE WAR TOUR”』の東京公演をおこなった。このツアーは5月18日にリリースした通算4作目となるニューアルバム『STOP THE WAR』を引っ提げ、47都道府県計62公演を6月1日から12月3日までおこなうもの。8月9日におこなわれた東京公演では、対バンのゲストとしてMAN WITH A MISSIONが参加し、トップバッターとして会場を盛り上げた。HEY-SMITHも、6人による多彩なサウンドで会場を熱狂させた。そして、12月1日の東京・新木場COASTとツアーファイナルとなる12月3日の大阪・舞州アリーナでのライブの開催を発表した。

 トップバッターを飾ったMAN WITH A MISSIONの出番が終わると、豪快なSEとオーディエンスの手拍子に迎えられ、HEY-SMITHがステージに登場した。「大阪のHEY-SMITHです!よろしく!」と猪狩(Vo.Gt)が挨拶を投げかけライブはスタート。初っ端から激しさを物語るクラウドサーフィングがフロアに飛び交い、一気に空気が熱を帯びていく。ハードボイルドな猪狩の歌声と透き通るYUJI(Ba)の歌声が赤坂BLITZに響きわたり、そのバックでTask-n(Dr)のドラムビートがフロアを揺さぶる。そして、ホーンセクションの満(sax)、かなす(tb)、イイカワケン(tp)が心地の良いスカを奏でた。

 モッシュの嵐がフロアをかき乱し、オーディエンスたちが拳を振りまくったのはニューアルバム『STOP THE WAR』に収録の「Dandadan」。無性に体を動かさずにはいられないリズムビートにのり、熱狂は止まらない。猪狩が「今日の主役は自分自身だよ。自分の為に楽しんで帰ってくれよ!」と告げると、かなすのトロンボーンの音色が豪快にうねりをあげ、それに答えようとオーディエンスも更に熱量を上げていった。

 続くナンバーでは、今作の表題曲「Stop The War」を披露。彼らが戦争に対して訴えかけたい想いを、熱く投げかけていてとてもメッセージ性の強い曲にひき込まれていった。猪狩の刻むギターのリフが鳴り出すと、同時に熱狂の渦は止まることがない。ここではライブでお馴染みの「Download Me If You Can」がぶつけられ、熱風は更に強くなった。

 猪狩が「踊りますか!!BLITZ!!」と投げかけると、会場はダンスフロアに。スカの要素がとびきり詰め込まれているメロディーにのせ、暴走機関車のように暴れまくるHEY-SMITH。

 オーディエンスは腕を高く天井にかかげながら手拍子。猪狩が「今日は、思いっきり楽しんで帰ってください。よろしくお願いします!東京でMAN WITH A MISSIONと対バンってなんかかっこよくない!?人間様が狼に負ける訳にはいかない!!」と語ると、止まらぬクラウドサーフィングの連鎖で「Endlless Sorrow」と繋いでいく。

 続いて、「次は友達の唄。今日は東京でやってるのにも関わらず、いっぱい友達が来てくれている。俺は友達に歌うから、お前たちは隣にいる友達に歌ってやってくれ!!」と親愛なる友人たちに対して捧げる「Don’t Worry My Friend」が奏でられ、オーディエンスの心にも染みるものがあったことだろう。

 そして、猪狩が「夏きたね。今日めっちゃ暑かったよね!?君たちが熱いのかどっちなんだろうね。いや、夏がきたから暑いんだよ(笑)。ライブハウスで対バンで出るのが本当に久しぶりで、東京で狼さんと対バン出来たことを嬉しく思います」とMAN WITH A MISSIONとの対バンを喜んだ。

 今この季節にぴったりの一曲「Summer Breeze」披露、HEY-SMITHが贈る夏を満喫した気分に。YUJIの透明感のあるボイスに会場は熱意に満ちあふれていった。ダークでへビーなサウンドが降り立ったかと思えば、サビでは暖かみのあるメロディーへと畳みかけていく。そのサウンドがオーディエンスとHEY-SMITHとの架橋を生み出していた。

 これぞパンクロックの象徴だと感じさせる楽曲では満がフロアにダイブ。「最高でした。ありがとう。残るはラスト1曲。俺たちは、自分たちが思うカッコいいモノを作ってカッコよく現れるからな。だから、お前らもカッコいいと思うことをやってこい。俺たちは音楽をやってるけど、サッカーでも料理でも育児でもカッコいいことやろうぜ!またライブハウスで会おうぜ!!」と熱い言葉を語り、本編ラスト、メンバーは汗まみれになりながらもキャッチーで聴き心地の良い演奏を畳みかけた。それはまるで少年たちの青春の群像劇を見ているかのようだった。

 ステージをあとにした彼らだったが、鳴りやまない歓声によってもう一度舞台に登場した。そして、「ツアーセミファイナルの12月1日、遂に新木場COASTでライブやります!それも対バンありでやります。実は今年で10周年なんです。ちなみに10年間1回もワンマンやったことがないんですよ。打ち上げが面白くなさそうだから。常に2バンドか、3バンドでやってきたんですけど12月3日舞州アリーナでワンマンライブやります。これでワンマンは数年やりません。そして10周年サンキュー価格ということで3939円です。これがインディーズの凄い所ですよ。確実に赤字なんでよろしくお願いします」とツアーファイナルのワンマンを発表した。

 更に、「人生長く生きてると、昔感動できたものに感動出来なかったり、綺麗であるはずのものが綺麗に見えなかったりとか、そんなことあると思うけど、そうやって今自分が失ってるなとかなんか傷ついてるとか思う部分、それは間違いなく君の個性だから。俺たちもどうしようもない部分を歌ってステージにして、それを個性にして輝かせているから心配しなくていい。絶対輝くから友達とか恋人とか家族とかを大事にして毎日ハッピーに生きてくれよな」と最後に情熱がこもった強いメッセージを猪狩がオーディエンスに伝えた。

 アンコールでは、赤黒い照明に照らされながらもへビーな音使いに身を揺らし感情を高めていくHEY-SMITHと、サークルがフロアに広がりを見せていた。本編が幕を閉じたかと思いきや、「あと一曲だけやって帰るわ!」とメンバーがステージに再登場し、「今日ここでライブができたことが夢のようなひと時」だと語った猪狩は、ラストに渾身の一撃の曲を披露し、訪れたすべての人に夢のひとときを見せてくれた。(取材・橋本美波)

最終更新:8月18日(木)16時14分

MusicVoice

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。