ここから本文です

村松千裕が荒川晴菜との“同士討ち“を制して優勝 [全日本ジュニアテニス]

THE TENNIS DAILY 8/18(木) 9:30配信

「DUNLOP SRIXON 全日本ジュニアテニス選手権 '16 supported by NISSHINBO」(大阪府・靱テニスセンター、江坂テニスセンター/8月8~17日/ハードコート)は最終日、大阪府・靱テニスセンターにてU18の単複決勝が行われた。

綿貫陽介がU18制覇、「やっと日本で1番になれた」 [全日本ジュニアU18/男子]

 女子シングルスは第3シードの村松千裕(関東/吉田記念テニス研修センター)が第9シードの荒川晴菜(関東/吉田記念テニス研修センター)を6-3 6-3で破り、2年前のU16に続いての全日本タイトルを手にした。小堀桃子(関東/U.T.PあたごTC)と組んで第1シードで臨んでいたダブルスは第2シードの15歳ペア、宮本愛弓/内藤祐希(関東:ローズヒルTC/TEAM YONEZAWA)に4-6 5-7で敗退。二冠達成はならなかった。

     ◇   ◇   ◇

 村松と荒川は同じクラブに所属する高校3年生と2年生。互いのプレースタイルはよく知る二人が、ジュニアのビッグタイトルをかけて激突した。相手が荒川に限らず、“同士討ち“では最近負けることが多かったという村松。昨年も準々決勝でやはり拠点が同じ千村もも花(関東/吉田記念テニス研修センター)に4時間を超える接戦で敗れていた。

「落ち着いて、自分から攻めていくところと守るところのけじめをつけようと思っていました」

 対戦する荒川は自分の長所について「しつこさ」と「気持ちの強さ」を挙げるほどだから、できれば対戦したくない相手だ。前日に宮本との準決勝でも1セットダウンの2-5から驚きの逆転勝ちをしていた。 

 決勝戦、第1セットは2-2までブレーク合戦。そこからは互いにキープという展開で第8ゲームの荒川のサービスゲーム、5回のデュースの末に村松がブレークに成功した。荒川は決勝では普段よりもアグレッシブに打っていこうと挑んだという。意識的に攻めた分、わずかなミスが増えるのはしかたがなかった。また、村松は揺さぶられていても、ちょっとした隙から攻撃に転じることができる点で長けていた。

 第2セットになって最初のゲームをキープした荒川が次のゲームでブレークし、初めて2ゲーム差をつけたが、そこから3ゲームは村松。第1セットと同じように3-3からは村松が3ゲーム連取し、締めくくった。

 全日本ジュニアの中でももっとも重いタイトル、U18のシングルスのタイトル。卒業後はプロになりたいという気持ちがほぼ固まった。

「ジュニアで追われる立場になって苦しくなる経験をしてきたので、今度は自分が追う立場で上の選手にしっかり勝っていきたい」

 その経験があったから、この決勝の勝利もつかめたのだろう。今回のU18は15歳や16歳の実力ある選手が少なくなかった。村松よりも上のシードは第1シードが16歳の本玉真唯(関東/S.ONEグリーンTC)で第2シードは15歳の内藤。ベスト4にはどちらも残れない中、終わってみれば1セットも落とさない貫禄の勝利だった。

(テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)

最終更新:8/18(木) 9:30

THE TENNIS DAILY