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ソウル江南区の間違った太極旗敬愛…掲揚率90%の秘密

ハンギョレ新聞 8月18日(木)11時45分配信

江南区「太極旗掲揚勤務班」編成し掲揚督励 区庁長「安保1番地」政策に区職員からも批判

 17日、ソウル市江南(カンナム)区が「光復節の15日、管内の太極旗(韓国国旗)掲揚率が90%に肉迫した」と明らかにした。だが、これは太極旗掲揚率を引き上げるために休日に公務員が動員され、さらには結果が水増しさせるよう仕組まれた調査方式のためであり、内部からもとんでもないところに行政力を浪費しているという批判が起きている。

 江南区(シン・ヨンギ区庁長)がこの日公開した資料によれば、第71周年光復節の日の江南区住民たちの太極旗掲揚率は87.5%だ。10世帯のうち8~9世帯が太極旗を自宅の外に掲揚したという話だ。江南区の説明のとおりならば、管内に居住する23万7628世帯(今年1月基準)のうち、旗の掲揚ができないタワーパレスのような住商複合団地を除く19万世帯のうち、15万世帯がいっせいに太極旗を掲揚したことになる。

 江南区の洞別に見れば、逸院(イルォン)1洞の太極旗掲揚率が96.8%で最も高かった。次いで三成(サムソン)1洞95.4%、逸院2洞94.3%、開浦(ケポ)4洞94.0%、大峙(テチ)4洞93.5%、論ヒョン(ノンヒョン)1洞93.0%、開浦1洞92.8%、駅三(ヨクサム)1洞92.0%、論ヒョン2洞91.8%、新寺(シンサ)洞91.0%、細谷洞(セゴクトン)90.0%が90%以上圏に含まれ、水西(スソ)洞89.0%、清潭(チョンダム)洞88.0%、道谷(トゴク)2洞87.5%、開浦2洞85.0%、道谷1洞83.5%、大峙2洞83.0%、駅三2洞82.55、三成2洞81.5%、大峙1洞76.0%、狎鴎亭(アックジョン)洞73.0%、逸院本洞(イルォンボンドン)71.0%が後に続いた。全体で22洞のうち、半分の11洞で90%以上の掲揚率を示した。

 この数値は全国の平均太極旗掲揚率の9倍だ。江南区も「全国の太極旗掲揚率が平均10%前後である点を勘案すれば実に驚くべき数値と言わざるをえない」として「昨年の光復節の86.3%より1.2%p上昇した」と話した。

 江南区は「以前から太極旗敬愛は愛国心と強い国家安保の最高の呼び水という判断の下に、太極旗敬愛運動を粘り強く展開してきた」として「太極旗敬愛運動は祝日の太極旗掲揚率を高めることからという方針で、祝日の太極旗掲揚率向上に集中してきた。祝日の太極旗掲揚率を高めるために、各家庭に太極旗と旗挿しの普及運動を積極的に展開し、管内の各種団体や協会、企業なども各家庭を対象にした太極旗と旗挿しの普及に参加した。住民も洞別に太極旗敬愛推進委員会を作った。区庁の多角的な努力と58万区民の声援があった」と秘訣を説明した。

 だが、江南区が出した数値には嘘が多い。先ずは、江南区の世帯の相当数を占めるマンションですら、太極旗の掲揚実態が全数調査されてはいない。江南区関係者は「9万世帯程度あるマンションについて、団地別に1棟だけを標本として数値に反映した。隣の棟の太極旗の数が少ないように見えれば、少しだけ数値を下げた。全てを数えることは事実上不可能だ」と話した。たとえば、現代アパート(大峙洞)の8棟の中で1棟の掲揚率だけを調査したということだが、団地別に太極旗の数が最も多い棟だけが選択された可能性が高い。

 それでも相当な行政力を必要としたものと見られる。江南区の自治行政課職員だけでも2人1組で5組(計10人)が午前11時から午後6時まで管内を縫うように巡って掲揚率を目測しなければならなかったからだ。

 江南区はこの日、太極旗掲揚勤務班も編成し運営したことが確認された。各課から職員4~5人ずつを抽出し、管内を巡って太極旗掲揚督励訪問をしたり、時には自ら掲揚までしたと伝えられる。江南区のある職員は「三一節、憲法記念日にも実施してきた」とし「公務員が自ら太極旗200~300本ずつ持って行き、路地や戸建て住宅には太極旗を黙って挿したり、マンション団地の場合には戸別訪問して玄関のチャイムを押し、太極旗を掲揚して欲しいと要請するやり方だ。朝から個人生活を妨害するなと抗議の嘆願も相当数受けた」と話した。

 太極旗掲揚勤務班は、休日に勤務したために勤務した職員の希望する勤務日に代休届を出して休むことになる。その結果、本来業務が後送りされざるをえない。

 江南区のある関係者は「どうしてソウルの真中の江南で、安保1番地を旗じるしとするのか、そんなにまでして江南区の職員がする程に必要なことか、理解に苦しむ」と話した。

 江南区は「祝日の全国家庭太極旗掲揚率が満足できる水準になるまで、そして管内掲揚率が100%に肉迫するまで、太極旗掲揚運動を今後も展開する計画」と明らかにした。

イム・インテク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8月18日(木)11時45分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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