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「アロンソのモナコの走りは最高級」:英誌全ドライバー評価 総集編

オートスポーツweb 8/18(木) 9:10配信

 英AUTOSPORTが2016年第12戦ドイツGPまでのシーズン前半を振り返り、レギュラードライバー22人を10点満点で評価した。最高点9点がふたりに与えられている。また、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソの走りも高く評価された。

2016年第9戦オーストリアGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)、スタート直後に2位を走行

 
 全ドライバー評価企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。
 
 前半戦の総集編として、英AUTOSPORTは、各12戦で与えた点数の平均点を参考にしつつ採点を行い、寸評を添えた。
 シーズン前半戦の最高点9点はふたりに、8点が4人に与えられた。


■最高レベルのリカルド、勢い止まらぬフェルスタッペン
 
 9点と評価されたのは、レッドブルのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンだった。
 
 リカルドはここまで2位を2回獲得、メルセデスふたりに続くランキング3位につけている。
 
「リカルドがF1のV6時代におけるベストドライバーのひとりであるのは間違いない。今年序盤、特に中国、スペイン、モナコ(ポールを獲得)での予選パフォーマンスは見事だった。前半戦を通してチームメイトに予選で負けたのは1度だけだ」と寸評には記されている。
 
「チームメイトがダニール・クビアトからフェルスタッペンに変更されたことで態勢を立て直す必要が生じた。スペインとモナコで続けて勝利を失った後、わずかながら調子の落ち込みがみられたものの、リカルドはすぐに持ち直し、ドイツでベストの状態に戻った」

 
 フェルスタッペンは第5戦スペインGP前にトロロッソからレッドブルに移籍。そのスペインで初優勝を飾った。
 
「フェルスタッペンの目覚ましい勢いはとどまることを知らない。トロロッソで好調なスタートを切った彼を、レッドブルはクビアトと交代する形で起用、長期契約を結んだ。移籍後の初レースで優勝し、F1史上最年少ウイナーとしての記録を作った」
 
「その後も本能的なレースの技を見せつけ、特にシルバーストンでのニコ・ロズベルグに対するオーバーテイク、ドイツでのリカルドに対するオーバーテイクは見事だった。さらにタイヤのマネジメント能力も優れており、スペインとオーストリアでは、タイヤの使い方がうまいことで知られるキミ・ライコネンを抑えきった」
 
「うまく制御された攻撃が彼の長所だが、ポジションを防御する際、ブレーキング時に何度も動くという批判をライバルから受けている」


■ハミルトンは序盤の出遅れで減点。若手ふたりに高評価
 
 続く8点が与えられたのは、ルイス・ハミルトン、カルロス・サインツJr、フェルナンド・アロンソ、パスカル・ウェーレインだった。
 
 メルセデスのハミルトンは、序盤5戦は一勝も挙げられず、「本人が認めるとおりベストの状態ではなかった」ものの、続く7戦の中で6勝を挙げてポイントリーダーの座に就き、「チャンピオンとしてのスキルと不屈の精神を見せ付けた」と評価された。

 
 トロロッソのサインツは、フェルスタッペンが同じチームにいる時にはチームメイトに勝つことにとらわれていたものの、フェルスタッペン移籍がいい効果をもたらした。第5戦以降は8戦中6戦で入賞を果たしており、「早々に来シーズンの契約が延長されたのは、彼がここまで優れた仕事をしてきたことの証明だ」。
 
 マノーのパスカル・ウェーレインは、オーストリアで予選12位を獲得、決勝では10位に入り、初入賞を果たした。
「マノーが好調な時にはウェーレインは常にチャンスをつかんできた。ただリオ・ハリアントとの予選対決の結果は圧倒的ではない。だからこそメルセデスはシーズン後半、彼のチームメイトにエステバン・オコンを据えて直接対決させ、ウェーレインの真の速さを見極めようとしているのだろう」


■アロンソ、超一流のレースでベストリザルト。バトンの技も光る
 
 ここまで24点を獲得、ランキング13位のアロンソには8点の評価が与えられた。
 
「マクラーレン・ホンダの競争力は昨シーズンより大幅に向上した。同時にアロンソも非常に努力し、いいパフォーマンスを見せている。特に予選ではトップ10に5回入り、ほとんどの場合、チームメイトのバトンに勝っている」
 
「ロシア決勝で6位に入ったのは多少運がよかった部分もあるが、モナコでの5位はマクラーレンにとって今季ここまでのベストリザルトであり、この時の彼は最上級の走りをした」
 
「何度か期待はずれのレースもあった。ドイツでは燃料をうまくセーブできずにポイント獲得を逃した。また、信頼性のトラブルに思わずフラストレーションを表す瞬間もあった。しかし全体的に前半戦は非常にいい形でスタートしたといっていいだろう」
 
 アロンソのここまでのベストレースとしては、ハンドリングの悪いマシンを駆り、ロズベルグを抑えきって5位を獲得したモナコGPが挙げられている。
 

 
 バトンは17ポイントを獲得、ランキング15位に位置している。前半戦のバトンは7点と評価された。
 
「バトンの優秀さを見過ごすわけにはいかない。今季、アロンソに匹敵するだけの純粋な速さを示していないのは確かだが、バトンは合計ポイントはアロンソより低くても、入賞回数では勝っているのだ」
 
「また、彼の場合、決勝での方がパフォーマンスが非常にいい。マシンに一貫性が足りない場合にアロンソが示すような力強さはさほどないものの、バトンのピーク時のパフォーマンス、例えば完璧なレースで6位を獲得したオーストリアやドイツでの見事なレース運びを見ると、彼の能力を思い知らされる」
 
「現在のV6時代を通して、バトンは常に将来が不確かな状態でレースをしてきた。それでもそのパフォーマンスにおいても決意の強さにおいても、全ドライバーの中で高いレベルに入る」
 
 バトンのベストレースとしては、複雑なコンディションで予選5位を獲得、3番グリッドから6位を獲得したオーストリアが挙げられている。


■2016年シーズン前半戦 全ドライバーへの評価点
 
 英AUTOSPORTによる2016年F1シーズン前半戦の点数は以下のとおり(10点満点)。
 
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:8点
ニコ・ロズベルグ:7点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:7点
キミ・ライコネン:6点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:5点
バルテリ・ボッタス:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:9点
マックス・フェルスタッペン:9点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:7点
セルジオ・ペレス:7点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:7点
ジョリオン・パーマー:6点
■トロロッソ
ダニール・クビアト:5点
カルロス・サインツJr.:8点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:6点
フェリペ・ナッセ:5点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:8点
ジェンソン・バトン:7点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:8点
リオ・ハリアント:5点
■ハース
ロマン・グロージャン:7点
エステバン・グティエレス:6点

[オートスポーツweb ]

最終更新:8/18(木) 9:26

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