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沖縄で観光客向け車いすレンタル急増 広域サービスの必要性指摘

沖縄タイムス 8/18(木) 9:45配信

 沖縄を訪れて車いすを借りる観光客が増えている。その多くが、普段の生活では車いすを使っていないものの、移動の多い旅行先で足腰に不安を覚えるケース。貸し出し用の車いすはホテルや自治体にもあるが、施設外やほかの自治体まで持ち出せる仕組みにはなっていない。那覇空港と国際通りの計2カ所で貸し出しを行っているNPO法人バリアフリーネットワーク会議の親川修代表は「超高齢化社会の観光を考えると、どこで借りてどこで返してもいいような広域サービスが必要」と話している。(政経部・平島夏実)

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 バリアフリーネットワーク会議は2007年度から那覇空港で車いすを有料で貸し出しており、13年度からはドン・キホーテ国際通り店5階の案内所でも始めた。貸出件数は増加傾向で、15年度は666件。07年度の14倍に伸びた。

 利用者の中心は60代以上。台湾や香港などの外国人観光客は昨年から増え、今では全体の約1割を占める。バリアフリーネットワーク会議の英語版のホームページからメールで申し込んできたり、現地旅行社の添乗員が「ツアー客に車いすが必要になった」と来所したりする場合もあるという。親川代表は「言葉の壁があるのに、よくうちを探してくるなあと驚かされる。それだけ困っているんだと思う」と話す。

 同団体では、耐荷重80~100キロの車いすを約40台準備しているが、今年になって「耐荷重130キロ」の申し込みが毎月入るようになった。要望が絶えないため、6月に約20万円で購入した。座席の幅は既存タイプよりも約3センチ広く、体の大きな外国人客に喜ばれているという。

 親川代表は、移民の2世3世やその家族が来県する10月の「第6回世界のウチナーンチュ大会」でも車いすの需要が増えるとみている。超高齢化社会を念頭に、観光地や施設のバリアフリー化だけでなく「県内ならどこで返却してもいい車いすの広域サービスが必要」と訴えている。

最終更新:8/18(木) 9:45

沖縄タイムス