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手掛けた建築模型公開 砺波の天野さん、餅作りと二足のわらじ

北日本新聞 8月18日(木)21時21分配信

 砺波市表町の建築家、天野一男さん(62)が過去40年間に設計を手掛けた建築模型が、地元の県信用組合出町支店(同市表町)で展示されている。天野さんは老舗餅店を営み、二足のわらじを履く異色の建築家。砺波カイニョ倶楽部事務局長として散居村の屋敷林保全活動にも取り組んでおり「模型から風土に根差した伝統家屋の良さを感じとってほしい」と話している。9月9日まで。
 
 天野さんは金沢工業大建築学科を卒業後、県内外の建築事務所に勤務し、1989年に天野一男建築工房を設立した。1級建築士で、建築事務所は天野餅店の2階に構えており、昼間は餅の製造と販売に携わり、夕方から設計に取り組むことが多いという。

 建築模型は施主への設計の説明が目的で、現場の大工らとのイメージの共有に役立つことから、手掛けた建築のほとんどで製作してきた。

 今回は木材や発泡スチレンボードで作った模型10点を展示。散居村の家屋は自然を取り込む中庭や光が差すガラス屋根を設けるなど工夫を凝らした。模型は屋敷林を周りに配置するなど細部まで表現した。民家だけでなく、9階建てマンションの模型もある。

 天野さんは「建築は地域に貢献できると考え、家業の餅作りと両立してきた。多くの模型が並ぶ展示を通して、建築に関心を持つきっかけになってほしい」と話している。展示は北日本新聞社後援。(砺波支社編集部・石黒航大)

北日本新聞社

最終更新:8月18日(木)21時21分

北日本新聞