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「ビッグ3全滅」に象徴される高校球界の新たな流れ

ベースボールキング 8/18(木) 7:00配信

高校BIG3が全滅...

 熱戦が繰り広げられている夏の甲子園も、大会11日目が終了。あっという間にベスト8が出揃った。

 そんな中で話題となっているのが、“高校BIG3”として大会前から注目を集めていた好投手たちの相次ぐ敗退。横浜・藤平尚真、履正社・寺島成輝、そして花咲徳栄の高橋昂也...。この3人のうち、ベスト8に残った投手は一人もいない。


 特に高校生投手が大豊作と言われる今年。その中でもより熱い視線を浴び、大きな注目を集めていた3人だけに、早すぎる敗退を残念がるファンも多かった。

 また、ファンにモヤモヤを残す要因となっているのが、3人の“負け方”にある。

共通した3人の“負け方”

 2回戦で履正社に敗れた横浜。横浜を破って勝ち上がった3回戦で常総学院に敗れた履正社。そして同じ3回戦で作新学院に敗れた花咲徳栄――。この3校の敗れた試合を見てみると、ある共通点が浮かび上がってくる。

 それが、“BIG3”に挙げられるような大エースが「先発をしなかった」という点。奇しくも3チームともエースの登場前に打ち込まれ、2回までに5失点。序盤の失点が響き、そのまま敗れるというパターンで敗退しているのだ。

 「“エース温存”で負けた」。そう思うファンも少なくないはずだ。なぜ一発勝負のトーナメントで一番いい投手を使わないのか、と...。

 しかし、この3人の“負け方”というのは、近年の高校球界に見受けられる「新たな流れ」を象徴するような負け方だったのかもしれない。

1人で勝てる時代ではない?

 これまでの甲子園を思い返してみると、ヒーローと言えば背番号「1」を背負うエースの印象がどうしても強い。

 近年では早稲田実の斎藤佑樹(現日本ハム)や、横浜の松坂大輔(現ソフトバンク)などがその筆頭。延長戦を投げ抜いてなお連投に次ぐ連投、そして最後には優勝を掴む。この2人以外にも、1人でチームを背負う大黒柱が讃えられてきた。

 しかし、近年は高校球界でも「先発・完投当たり前」という風潮はなくなりつつある。

 今大会ここまで勝ち残った8校を見ても、1人の投手だけで勝ち上がってきたチームは3校のみ。ちなみにその3校も2回戦からの登場であり、1回戦から3試合を戦ったチームで全試合を1人で投げ切った投手というのはいない。

 1人のスーパーエースよりも、複数の好投手。これが今の高校球界におけるトレンドになりつつあるのだ。

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最終更新:8/18(木) 7:00

ベースボールキング

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